お酒との相性も最高！大人気の沖縄野菜「島らっきょう」の効能とおいしい食べ方

沖縄を代表する島野菜の一つで、おつまみからおかずまで多彩なメニューにアレンジできる「島らっきょう」。近年では漬け物やお菓子などの加工品も登場し、お土産としても人気が高まっています。

今回は、沖縄育ちの「島らっきょう」について、通常の「らっきょう」との違いや、豊富な栄養素、おいしい食べ方について紹介します。

「島らっきょう」の特長

独特の香りと辛味を持ち、その味わいにハマってしまう人も多い「島らっきょう」／©OCVB

ユリ科ネギ属の野菜で、中国のヒマラヤ地方を原産地とする「らっきょう」は、平安時代頃に日本に伝わりました。古い歴史を持つ野菜なので、全国各地区に在来種が存在し、沖縄県で栽培されているらっきょうを主に「島らっきょう」と呼んでいます。沖縄の言葉では、ラッチョウ、ダッチョー（主に沖縄本島）、ダッキョー（主に八重山）などと呼ばれています。

沖縄県内に分布する「島尻マージ」という水はけの良い土壌が栽培に適しているとされ、伊江島、久米島、宮古島、糸満市、うるま市などでの生産が盛んです。中でも、生産量の約6～8割を占める伊江島は県内唯一の拠点産地に認定され、「島らっきょうの里」を宣言しています。

1～6月頃が収穫期で、3～5月頃に旬を迎える「島らっきょう」は、この時期になるとファーマーズマーケットや道の駅、スーパーなどで、生のまま店頭に並び、飲食店や各家庭で調理されることが一般的。本土のらっきょうに比べて根本部分が小ぶりで、細長い見た目をしています。独特の香りと辛み、シャキシャキした歯応えが食欲をそそり、オリオンビールや泡盛など酒の肴にピッタリです。

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伊江島産の島らっきょうをオリジナルのお酢に漬け込んだピクルス。「島らっきょう」の独特の香り・苦味はオリジナルのお酢漬けで和らぎ、さっぱりと食べやすい味わいに仕上がっています。
ぜひご自宅でもオリオンビールや泡盛と一緒に、島らっきょうをお楽しみくださいね。

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「島らっきょう」には健康に欠かせない栄養素が盛りだくさん！

そのおいしさはもちろんのこと、「島らっきょう」には多くの健康効果が隠されていることをご存じでしょうか。強い香りの元になっている「アリシン」は、体内でビタミンB1の吸収を助け、疲労回復や滋養強壮、育毛作用などが期待できるので、体調を崩しやすい季節の変わり目などに、豚肉や全粒穀物、豆類などと一緒に食べるとスタミナアップできます。

さらに、「島らっきょう」は食物繊維がゴボウの約3～4倍で、食物繊維の一種の「フルクタン」には腸内環境を整えて便秘解消につながる効果、血糖値の上昇を抑えコレステロール値を下げる効果があるといわれています。

ほかにも、血液をサラサラにし、高血圧や動脈硬化を予防する「アデノシン」も含まれ、美容や健康に役立つ効果が満載です。