発売から21年!おいしさが進化し続ける「オリオンビアナッツ」誕生秘話 

沖縄そばの生産量日本一を誇る「サン食品」が「オリオンビアナッツ」を手掛けていること、ご存知でしたか?

食欲をそそるスパイスの香りと、カリッとした食感が特徴で、晩酌時のおつまみや子供のおやつ、沖縄土産としても人気の「オリオンビアナッツ」。「程よい辛さと歯応えが絶妙!」「無限に食べられる!」「ビールがどんどん進む!」と、一度食べるとハマッてしまう人が続出しています。

そのおいしさについてはすでにご存知の方も多いと思いますが、県内随一の沖縄そばメーカー「株式会社サン食品」が製造・販売を手掛けていることは意外と知られていないようです。

今回は、そのおいしさから県内外に多くのファンを持つ「オリオンビアナッツ」が誕生したきっかけや、開発の経緯など、まだ知られていないエピソードについて、株式会社サン食品の土肥雄大(どひ・ゆうだい) 代表取締役社長と佐和田信之(さわだ・のぶゆき)営業部部長に伺いました。

ここに明かされるオリオンビアナッツ誕生秘話

「オリオンビアナッツ」誕生のきっかけは、1998年頃、当時企画開発室にいた土肥社長のもとに、オリオンビールから「ビール酵母(ビール製造時の副産物)がほとんど捨てられている。豊富な栄養素が含まれるビール酵母をどうにか生かせないか」という依頼が舞い込んだことでした。当初はビール酵母を麺に練り込みたいという内容でしたが、特有の香りと苦みがあり、麺としての開発は困難を極めました。

土肥社長をはじめ企画開発室では悩んだ末に、ビール酵母を混ぜた衣を落花生にコーティングした豆菓子(おつまみ)の開発へと方向転換。県外の豆菓子専門店の協力を得ながら商品化にこぎ着け、1999年に「オリオンビアナッツ」が発売されました。

当時は、ソーキそば味とコーレーグース味(島とうがらしを泡盛に漬け込んだ調味料)で、台紙に小袋を複数貼り付けたものを壁に掛ける(駄菓子店などで見掛ける)タイプでしたが、台紙から小袋がはがれるなどのクレームも多く、味付けへの反応もイマイチ…。その後10年以上思うように売り上げが伸びず、製造を一緒に手掛けていた県外の豆菓子店も撤退してしまいます。

「発売から10年は全く売れなかった」と当時の苦労を明かす土肥社長

発売から10年で風向きが変わる…

その後、自社で開発や製造を手掛けることとなり、改めて味付けや販売形態などを見直すことに。ナッツは試作を繰り返し、味付けは沖縄らしく、かつ幅広い世代に好まれるよう、タコス島唐辛子・ウコンカレー味・アーモンドチーズ味を考案。当初は、3種類を別々で販売する予定でしたが、まとめて食べると飽きの来ない味になり、相乗効果でそれぞれのおいしさが引き立つことを発見しました。

2010年には、3つの味をミックスした小袋を5連にし、フックに掛けられるタイプにモデルチェンジ。加えて、タンパク質や必須アミノ酸、ビタミンB群、各種ミネラルなど、多くの栄養素が含まれた「ビール酵母」が入っていることや、ヘルシーなノンフライ製法で仕上げられていることが健康志向の時代に受け入れられ、脚光を浴びはじめます。

土肥社長は「おいしく体にいいものを作りたい一心だった」と当時を振り返ります
「3つの味をあわせたことがターニングポイント」とヒットの要因を語る佐和田部長

また、同じ頃、名護市のオリオンビール工場見学施設「オリオンハッピーパーク」にて、試飲時のおつまみとして「オリオンビアナッツ」が配布されはじめると、そのおいしさに驚いた来場者から問い合わせが多くなり、リピーターも増加。

2012年には、ビッグパックのお菓子やお土産が市場で流行していることに注目し、20袋入りのジャンボビアナッツの販売を開始します。取扱店からのアイデアも取り入れ、沖縄のシンボルである首里城正殿とオリオンビールのロゴをパッケージの前面に打ち出すと、お土産としての人気が急上昇。職場や学校などで小分けにして配れることも相まって、2010年に約138万円だった売り上げは、2019年には2億円以上に達し、「オリオンビアナッツ」はサン食品の金字塔となり、沖縄のお土産としても欠かせない存在となりました。

2012年に登場し、現在も根強い人気を誇るジャンボビアナッツ(20袋入り、1袋:5連×4本入り)

「オリオンビアナッツ」のおいしさの秘密が隠された新工場に潜入!

「オリオンビアナッツ」をメインで製造する糸満市西崎の第2工場

株式会社サン食品では、2020年7月に「オリオンビアナッツ」を中心としたお菓子類を製造する第2工場を新設しました。工場内には日本全国から集めた選りすぐりの製造機器をそろえており、秘伝のレシピはそのままに、今まで以上においしい商品を生み出す秘密が隠されています。

高温で焙煎しうま味を閉じ込めた落花生。このあと渋皮を丁寧に取り除き、生地巻きへ

工場ではまず落花生を焙煎します。「オリオンビアナッツ」には風味豊かな上質の落花生を使用していますが、高温で一気に焙煎することでそのうま味がさらに凝縮されます。渋皮を入念に取り除き、続けて衣をコーティングする生地巻きへ。生地巻きは、「オリオンビアナッツ」の持ち味であるカリッとした食感と歯応えを生み出す重要な工程となります。

最新機器の導入により落花生に衣がムラなくコーティングされ、この上ない食感に!

第2工場には「オリオンビアナッツ」のおいしさのカギとなる生地巻き用の最新機器を導入。機械にシロップと小麦粉を少しずつ交互に加え、混ぜ合わせたら再度シロップと小麦粉を少しずつ…この作業を繰り返すことで、均一の厚さの衣が雪だるま式に落花生にコーティングされていきます。そこに寒梅粉(もち米を加工した米粉の一種)を加えることで、より一層カリカリ感がアップ! これらは以前の工場では成しえなかった技だそうです。

製造部課長の小川祐介さんは「第2工場稼働時は、技術不足で衣がまだらになってしまったり、まったく付かないこともあったりしました」と苦労話を明かします。成長の過程を振り返れるよう当時の失敗作を今でも残してあるとか。

「材料を一度にまとめて投入すれば早く仕上がる訳ではなく、微妙な量を少しずつ混ぜ合わせることとタイミングを習得しないときれいな形とこの食感が生まれません。私たち自身が納得できるものを作り、お客様に届けています」と地道な努力の様子を語ってくれました。

ナッツは一定時間寝かせ、生地にしっかりと味を馴染ませます

その後、生地巻きしたナッツは香ばしく焼き上げられ、アーモンドチーズ味、タコス島唐辛子、ウコンカレー味にそれぞれ味付け。ピリッとした辛味が食欲をそそる島唐辛子と、アルコールの分解や美容効果が期待できるウコンは県産品を使用し、沖縄らしいテイストに仕上げています。

容器が計量器になっており、たまったナッツが一袋の重さになると下に落ちパッケージされる仕組み

3つの味を混ぜ合わせたナッツは一定の重さを瞬時に計る巨大な計量器にかけられます。小袋1つに3種類の味が均等に入り、重さ(16g)に差異なくパッケージ。

さらに、素材に落花生を使う「オリオンビアナッツ」は石などが混入する可能性がゼロではないため、小袋一つ一つをX線検査と金属探知機で二重チェックしています。1mm以下の小さな異物も見逃さず、探知機が反応したものは全て開封し、異物がどんな成分なのかをくまなく調査。

肉眼ではほぼ見えない1mm以下の異物もX線で探知可能

その後、パッケージを水に漬けて包材に穴が開いていないかを気泡で判断し、これらの厳しい基準をクリアしたものだけが手作業で段ボールに詰められ、出荷されていきます。工場では、おいしさへのこだわりはもちろん、安心安全な商品を届ける徹底した品質管理の様子も垣間見えました。

元気いっぱいのメンバーが心を込めて作っています!

沖縄の風を感じる「オリオンビアナッツ」をご家庭でも

インタビューの最後に、土肥社長は「私たちは沖縄の企業なので、県外では作れない本場ならではの商品を生み出すことが使命。新設した第2工場で作る商品には必ず沖縄の要素を入れています」と沖縄愛あふれるコメントも。

「現状に満足せず『オリオンビアナッツ』を上回るものを作ることが目標です。現在は来年の沖縄の本土復帰50年に向け、新商品を考案中で、概ね形になっています。第2工場をフル稼働させながらラインナップを増やしていきたい」と今後の展望も語ってくれました。

佐和田部長も「オリオンビアナッツ」をまだ味わったことがない県外の人に向けて「沖縄らしさが満載の商品なので、取り寄せたりお土産として持ち帰って、ご自宅でも沖縄の風を感じてほしい」と紹介しています。

セットで取り寄せて自宅に居ながら沖縄気分を味わってみては?

「オリオンビアナッツ」は、サン食品の公式通販サイトのほか、各ネットショップ等での購入が可能です。オリオン公式通販では、「オリオンビアナッツ」を筆頭に、ビールやお酒に合う沖縄のおつまみを厳選したアソートセットを限定販売していますので、この機会に取り寄せて、自宅に居ながら沖縄気分を味わってみてください。

サン食品の公式通販サイト「サンサンショップ」

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