暮らしに寄り添い愛されている沖縄のお茶6選

沖縄のお茶は健康のためにも、人々の交流の場にも欠かせない存在

亜熱帯気候に属し、東南アジアや南米などに育つ薬草類が150種類近く自生しているといわれる沖縄。強い紫外線や、塩分、ミネラルを多く含む環境に適応するため、抗酸化力や薬効の強い植物が育つとされ、人々は昔からこれらをお茶にして、栄養や有効成分を生活に取り入れてきました。

また、沖縄には午前10時と午後3時にお茶を飲んでひと休みする「十時茶(十時茶)」「三時茶(さんじちゃ)」の習慣や、人とおしゃべりすることを「ゆんたく」と呼び、家族や友人との時間を大切にする習慣があります。

今回は沖縄の日常に欠かせない「お茶」の数々と、その効能や特長について紹介します。

沖縄のお茶の代名詞的存在「さんぴん茶」

沖縄のお茶といえば「さんぴん茶」をイメージする人が多いのでは?/©OCVB

沖縄では、スーパーマーケット、コンビニ、自動販売機などで手軽に購入でき、日常的に飲まれている「さんぴん茶」。緑茶にジャスミンの香りを付けたもので、庶民の間に広まったのは1901(明治34)年頃とされています。

ジャスミンの香りにはリラックス効果があり、油を使った料理にも合うことから、長年沖縄の人々に親しまれてきました。1993年に缶入りの「さんぴん茶」が販売されたことをきっかけに、現在では、沖縄県内の各飲料メーカーが取り扱っています。

オリオンビールの「オバァ自慢のさんぴん茶」もすっきり爽やかな味わいで、食事の際にも休憩時にもおすすめです。

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豊富な栄養を丸ごと摂れる「ゴーヤー茶」

香ばしさと甘さがあり、飲みやすい「ゴーヤー茶」

チャンプルーの材料としておなじみのゴーヤーですが、沖縄ではお茶としても飲まれています。実や種をじっくり焙煎した「ゴーヤー茶」は、ビタミンC、カリウム、鉄分、食物繊維などの豊富な栄養分を丸ごと摂取できることが魅力。

ゴーヤー特有の苦みの元となる成分のモモルデシンは、消化を助け、血糖値を下げる働きがあるといわれています。お茶にするとこの苦みが抑えられ、香ばしさと甘みが出ます。カフェインを含まないので、お年寄りや子供でも安心して飲めるお茶です。

庭先でも見掛ける身近な薬草をお茶にした「グァバ茶」

グァバの葉は昔から沖縄の人々に親しまれてきた身近な薬草

古代インカの人々からは「聖なる木」と呼ばれ、18世紀のはじめにヨーロッパから沖縄に伝わった「グァバ」。沖縄では庭先などにもよく植えられている植物で、葉にはビタミンB群、葉酸、カリウムなどの栄養素を豊富に含み、沖縄の3大薬草の一つとされています。

中でも血糖値を下げるとされる「グァバ葉ポリフェノール」は民間療法として古くから利用されていて、現在も沖縄や東南アジア諸国では、葉や茎を乾燥させてから煎じたものをお茶にして飲んでいます。

抗酸化作用や抗菌作用のあるタンニンも多く含まれていますが、妊娠中や空腹時、貧血で鉄のサプリなどを摂っている場合は注意が必要です。

沖縄のお酒の席でおなじみ「ウッチン茶」

黄色のポリフェノール化合物「クルクミン」が豊富な秋ウコン

カレーのスパイスや食品、衣類の着色にも使われるショウガ科の植物・ウコンを、沖縄では「ウッチン」と呼んでいます。ミネラルや食物繊維などを豊富に含むウッチンも、沖縄3大薬草の一つです。

世界中に50以上の種類があり、日本では、秋ウコン、春ウコン、紫ウコンの3種類が一般的。抗酸化作用や肝機能を助けるとされるポリフェノール化合物のクルクミンは秋ウコンに多く含まれています。

ノンカフェインの「ウッチン茶」。ホットで飲むとリラックス効果も高まります

ウッチンを粉末状にして水やお湯に溶かしたり、薄くスライスし乾燥させたものを煮出したウッチン茶は、沖縄ではよく見かける一品。居酒屋などではドリンクメニューとして用意されていて、泡盛を「ウッチン茶」で割って飲むこともしばしば。二日酔いの際やお酒の席ではおなじみのお茶です。

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ヨーロッパでも飲まれている「クミスクチン茶」

おしべとめしべが長く突き出たクミスクチンの花は、まさしく“猫のひげ”

“猫ひげ草”という和名を持つシソ科の植物で、沖縄の3大薬草の一つでもある「クミスクチン」。オランダやフランスなどヨーロッパの国々では古くから腎臓の薬や利尿薬として売られていて、世界的にも知られている薬草です。

沖縄には大正時代に研究者によって持ち込まれ、自生するようになりました。葉や茎を乾燥させた「クミスクチン茶」は、別名「健腎茶」とも呼ばれています。クセが少なく飲みやすいお茶で、わずかな苦みが口の中をさっぱりさせてくれます。

泡が盛られたユニークなお茶「ぶくぶく茶(ぶくぶくー茶)」

「ぶくぶく茶」を初めて見た人は「これがお茶?」と驚くかもしれません

茶碗に高く盛られた白い泡を飲む、沖縄独特のお茶「ぶくぶく茶」をご存じですか? 明治から昭和初期まで那覇の限られた地域で飲まれ、船出や旅立ちの祝いの席でたてられた縁起の良いお茶です。高く盛られた泡は「福を呼ぶ」という意味があり、おめでたいお茶とされていました。

戦後の混乱で一度姿を消し「幻のお茶」といわれていましたが、1992(平成4)年には保存会が設立され、自ら作法を作り出した団体からは家元も誕生しました。現在は那覇市首里や那覇市壺屋などに「ぶくぶく茶」を味わえる店舗があります。

ぶくぶく茶の泡は硬度の高い沖縄の水から生まれます

いった米を煮出した「いり米湯」と、さんぴん茶と番茶を合わせた「茶湯」を「ぶくぶくー皿」と呼ばれる大きな木鉢に入れ、大きな茶せんでたてる「ぶくぶく茶」。琉球石灰岩(サンゴ礁)から湧き出るカルシウム分の多い水でないと、しっかりした泡が作れないそうです。時間と手間をかけて作られる、沖縄ならではのお茶です。

南国特有の風土や文化のもと、沖縄の人々が生活の知恵として暮らしに役立ててきたお茶は、どれも優しい味わいで、体に良いものばかりです。お土産品としても人気があり、ネット通販などでも気軽に購入できますので、ぜひ沖縄のお茶を普段の生活にも取り入れてみてください。

【参考文献】
「沖縄ぬちぐすい事典」(発売:創英社/三省堂書店、発行:プロジェクトシュリ)、「沖縄健康茶読本」(出版社 :メディアプレス沖縄)、「茶と琉球人」(武井 弘一/著、発行:岩波書店)

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