沖縄本島のおすすめパワースポット8選

沖縄県は、ニライカナイ神話や琉球開びゃく神話などの数々の神話や、代々続く先祖信仰などの影響で、昔から「拝所」や「御嶽(うたき)」を守り、見えない力を大切にする風習があります。

特に、琉球開びゃくの祖・アマミキヨが天から降り、国づくりを始めたといわれる琉球の聖地・久高島(くだかじま)、琉球王国最高の聖地・斎場御嶽(せーふぁうたき)、そして、琉球王国の政治、外交、文化の中心地・首里城以外にも、沖縄本島には数々の“聖地”やパワーをもらえる“パワースポット”が点在しています。

今回は、沖縄本島(橋でつながる離島含む)でおすすめの8スポットを厳選して、ご紹介します!

糸満市民の心の拠り所「白銀堂」

糸満市の「白銀堂」/©OCVB

糸満ハーレーや糸満大綱引など、年間を通して祭祀の中心となっている、糸満市のシンボル「白銀堂」。糸満ロータリーから豊見城市(とみぐすくし)方面に北へ進むと右手にあります。

境内には、御神体の白銀岩が奥にあるので、その手前にある香炉で拝みましょう。

白銀堂には「腹が立っても拳を上げずに引っ込めよ、手が出そうになったら、その怒りを鎮(しず)めよ、禍(わざわい)を招く前によく考えよ(意地ぬ出じらぁ手引き、手ぬ出じらぁ意地引き)」という言い伝えがあります。

ちなみに、糸満市は昔から漁師の町として栄え、男性たちが漁に出る際の航海安全祈願など、白銀堂を参拝することで、勇気をもらったと言われています。現在でも「白銀堂」は糸満市民の心の拠り所であり続けています。

「白銀堂」
住所:沖縄県糸満市字糸満23

思わず深呼吸をしたくなる「ガンガラーの谷」

南城市の「ガンガラーの谷」/©OCVB

数十万年前の鍾乳洞が崩れてできた太古の谷、これがガンガラーの谷です。約2万3千年前の釣り針が見つかるなど、2万年前の人類・港川人が住んでいた可能性もあり、発掘調査が続けられています。

今では「ケイブカフェ」という名前でカフェとなっている洞窟を抜けると、亜熱帯の森「アカギの森」が広がります。そして、良縁・安産への祈りがささげられる女性の洞窟「イナグ洞」、命の誕生・成長を願う男性の洞窟「イキガ洞」、古代人の痕跡が残る「武芸洞」など、約14,500坪の広大な土地に数々のパワースポットが点在しています。

現在、約1時間20分で専門ガイドと一緒に歩くことができるツアーがあり、このツアーでガンガラーの谷を巡ることができます。マイナスイオンがあふれるこの場所で、深呼吸をしてみませんか?

「ガンガラーの谷」
住所:沖縄県南城市玉城字前川202番地
電話:098-948-4192(9:00〜17:30、株式会社南都)

1年に1回、一つだけ願いをかなえてくれる「首里金城町の大アカギ」

那覇市の「首里金城の大アカギ」/©OCVB

首里城に続く石畳道にある休憩所兼憩いの場「金城村屋(かなぐすくむらやー)」の先に「内金城嶽(うちかなぐすくだき)」があり、その御嶽(うたき)を守るように「首里金城の大アカギ」があります。

このエリア一帯に群生するアカギ群は国指定の天然記念物になっていて、樹齢200年以上とも言われているこの大アカギは、自然界の気(パワー)が感じられ、パワースポットとして地元の人にも人気のスポットです。

ちなみに、ここには、旧暦の6月15日に、このアカギに神が降りてきて、その日に一つだけお願いを打ち明けるとかなえてくれるとされる言い伝えが残っています。

このあたりはうっそうとした森になっているため、真夏でもどこか涼しく、神秘的な雰囲気を醸し出しています。

「首里金城の大アカギ」
住所:沖縄県那覇市金城町3-18、3-20付近

子宝に恵まれる浜比嘉島の「シルミチュー」

うるま市の「シルミチュー」/©OCVB

うるま市の浜比嘉島(はまひがじま)には、神聖な場所が多く、今でも拝みの場所として地元の人に大切にされています。

その中の代表的なスポットの一つが「シルミチュー」。比嘉集落の港の先、階段を上ったところに鉄の柵があり、現在では立ち入りはできませんが、その奥には鍾乳洞が広がっています。

琉球神話に出てくる「シネリキヨ(シルミチュー)」「アマミキヨ(アマミク、アマミチュー)」と呼ばれる神様が、この鍾乳洞にすみ、子供をもうけたと伝えられています。

そのため、「シルミチューを訪れると子宝に恵まれる」という言い伝えがあり、今でも年間を通して参拝客や観光客が訪れています。階段を上っていく中で、凛とした空気を感じながら、神聖な気持ちで参拝しましょう。

一方、「アマミチュー」は、海中道路を渡って、浜比嘉大橋の突き当たりを左に進むと、海に突き出たような小さな岩の島があり、そこがアマミチューの眠るお墓といわれています。

「シルミチュー」
住所:沖縄県うるま市勝連比嘉

沖縄版「アダムとイブ」伝説が残る「古宇利島」

今帰仁村の古宇利島/©OCVB

もう少し沖縄本島を北上すると、今帰仁村(なきじんそん)と古宇利大橋(こうりおおはし)でつながる古宇利島(こうりじま)があります。近年は、青い海を両サイドに臨む古宇利大橋をはじめ、アイドルグループ・嵐のCMで話題となった“ハート岩”で有名です。

実は、この古宇利島は古くから「恋の島」や「神の島」という伝承があります。沖縄版「アダムとイブ」のような言い伝えが残り、「こうりじま」の語源が「恋島(くいじま)」だと言われているため。近年は、全国からカップルが訪れる島となっています。

毎年、旧盆明けの最初の亥の日に行われる祭祀・海神祭(ウンジャミ)にこの沖縄版「アダムとイブ」の言い伝えを再現するシーンがあるなど、“恋の島”の伝説を今に伝えています。

「古宇利島」
住所:沖縄県国頭郡今帰仁村古宇利

琉球王国時代から名護市民を守ってきた「ヒンプンガジュマル」

名護市の「ヒンプンガジュマル」/©OCVB

そして、オリオンビールの工場がある名護市にもパワースポットがあります。名護市の御神体として勇姿を見せる「ヒンプンガジュマル」です。

名護市の商店街の入口にたたずむ、推定樹齢300年ともいわれる国指定天然記念物のガジュマルの木です。高さ19mの大木は、隣に立つ「三府龍脈碑(さんぷりゅうみゃくひ)」の形がヒンプン(沖縄の屋敷の門と母屋の間に立てるついたて)に似ていることから、この名前が付けられました。

ちなみに、「ヒンプン」には、外から敷地内が見えないようにする目的と共に、悪霊や災難が入り込まないようにするという意味もあり、名護の町に災難が入り込まないよう祈る地元住民の信仰の対象となっているのです。

ちなみに、300年というと、1600年代後半から1700年代にあたり、まさに琉球王国の最盛期。琉球王国の息吹を、ぜひ感じてみてください。

「ヒンプンガジュマル」
住所:沖縄県名護市

沖縄本島最大の滝「比地大滝」でやんばるの大自然に浸る

国頭村の「比地大滝」/©OCVB

さらに北上すると、国頭村(くにがみそん)に、沖縄本島最大の滝があります。ここ「比地大滝(ひじおおたき)」は、キャンプ場としても整備されているので、アウトドア好き県民の憩いのスポットになっています。

シダ類の植物が生い茂る片道約40分の遊歩道を歩いていくと、落差25.7mの滝が現れます。沖縄本島では珍しい滝の姿をしばらく眺めながら、やんばるの大自然に浸りましょう。

遊歩道では亜熱帯の植物以外にイモリなどが顔を出すことも。ゆっくりと自然を楽しみながら巡るのがおすすめです。

「比地大滝」
住所:沖縄県国頭郡国頭村浜

熱帯カルスト「大石林山」で最大限のパワーを感じる

国頭村の「大石林山」/©OCVB

そして、沖縄本島最北端エリアのパワースポットとしては「大石林山(だいせきりんざん)」が人気です。

最大の特徴は、山に突き刺さったような岩群! 切り立った壮大な岩山(熱帯カルスト)は何とも不思議な雰囲気です。

この岩山を体験できるトレッキングコースは2種類。2億5千万年前の石灰岩層が隆起してできた熱帯カルスト地形が体感できる「奇岩・美(ちゅ)ら海パノラマコース」は、1周1,200mで約60分のコースです。切り立った岩が林立する絶景、また頂上からは海を見渡すパノラマが楽しめます。山から登る太陽の光が岩壁にあたりパワーが集まるといわれるスポット「石林の壁」でパワーを感じましょう。

もう1つは、1周1,000mで約30分の「やんばる森林コース」。巨大なガジュマルや6万本のソテツ群落など、亜熱帯の樹々が密生する森のコースで、爽やかな空気の中で植物の息吹が満喫できます。日本最大級の巨大ガジュマル「御願(うがん)ガジュマル」など、こちらもパワーを感じられるスポットが点在しています。

貴重な地形、生息する動植物、神話や拝所など、さまざまなテーマで巡ることができる“学べるスポット”です。

「大石林山」
住所:沖縄県国頭郡国頭村宜名真1241
電話:0980-41-8117
※琉球開びゃくの神話に記される大石林山の拝所や伝説が伝わるスポットを巡る「スピリチュアルガイドツアー」は要事前予約

参考文献:「沖縄県の歴史散歩」(山川出版社)


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