街路や海辺で見かける、沖縄のちょっと気になる植物7選

沖縄でのドライブ中や散歩中、気になる街路樹を見掛けることありませんか?/©OCVB

温暖な気候に恵まれた沖縄では、年間を通して南国特有の珍しい植物を見ることができます。県外ではお目に掛かれない特徴的な姿の植物に、旅行中、目を引かれた人も多いのでは? 今回は「この木、何の気?」と、人々の目を楽しませてくれる沖縄ならではの街路樹や庭木を7種類ご紹介します。

「トックリキワタ」は酔っ払いの木!?

桜のように可憐な花を咲かせる「トックリキワタ」/©OCVB

ブラジルやアルゼンチンなどの南米が原産で、鮮やかなピンク色の花を咲かせる「トックリキワタ」。沖縄県内では街路樹として植栽されていることが多く、花の見頃の9〜12月には道路沿いが桜のように可憐な花で彩られます。

花が散った後に付いた実の中にはふわふわの綿が…!

もう一つの特徴は、花が散った後に付いた実から出てくる綿毛で、周辺に綿が雪のよう舞ったり、木の上に綿の固まりが乗っていたりと珍しい光景を見ることができます。この綿は救命胴衣の詰め物として利用されることもあり、他にも幹がとっくり状に膨らんでいること、酔っぱらいの腹のように見えることから別名「酔っ払いの木」と呼ばれるなど、ユニークなエピソードをたくさん持つ植物です。

パイナップル…??と勘違いしてしまう人多し「アダン」

沖縄旅行で「アダン」の実をパイナップルと勘違いしたことありませんか?

東南アジアの熱帯が原産で、複数の根っこが地面から生える姿がタコのように見えるタコノキ科の常緑低木「アダン」。海岸沿いに自生していることが多く、道路の中央分離帯でもよく目にする植物です。

地表からタコ足状に根が複数伸び、木の幹を支えるタコノキ科の植物です

集合果の実は熟するとオレンジ色になり、その姿からパイナップルと勘違いする人も多いようです。ヤシガニやヤドカリはこの実が大好物で、落下した実の周辺に群がっている姿を見掛けることもしばしば。また、乾燥させた葉を活用した、帽子や草履、籠などは民芸品として販売されており、観光客にも人気があります。

鳳凰のように咲く艶やかな姿が南国らしい「ホウオウボク」

南国らしいエキゾチックな雰囲気を醸し出す「ホウオウボク」

マダガスカル原産のマメ科の植物で、カエンボク、ジャカランダと並び世界三大花木の一つとされる「ホウオウボク」。花や葉の形が中国神話に登場する伝説の鳥・ホウオウ(鳳凰)に見えることが名前の由来とされています。樹高は10~15mとなり、大きな葉が多数出て樹下が夏でも涼しいことから街路樹や公園木としてよく見掛けるほか、那覇市の花木としても人々に親しまれています。

巨大なサヤエンドウののような実に驚いた人も多いはず

梅雨明けから10月頃までに開花し、その後、青く大きな剣状の実を付けます。実は長さ60cmほどになり、巨大なサヤエンドウのような形をしていることから、この姿に驚く観光客も多いようです。

沖縄の人々の暮らしに寄り添う木「リュウキュウマツ」

沖縄県の木として知られる「リュウキュウマツ」/©OCVB

九州から沖縄(奄美大島~与那国島)に自生するマツ科の植物で耐潮性や耐風性が高く、台風に強いことから庭木や防風、防潮林として植栽される、沖縄の風土に適した針葉樹の一つです。正月飾りなどの縁起物に用いられことも多く、昔から沖縄の人々の生活に密着している木で、沖縄が日本に復帰した1972年には沖縄県の木に認定されました。

また、沖縄の二大名松とされる伊平屋島の「念頭平松(県指定天然記念物)」と久米島の「五枝の松(国指定天然記念物)」もリュウキュウマツ。力強い枝ぶりや傘のような樹形になる美しい姿は見応えがあります。

沖縄県の天然記念物にも指定されている伊平屋島の「念頭平松」
樹齢250年余りとされる「五枝の松」の枝ぶりは必見!/©OCVB

地球温暖化防止の重要な役割を担う「マングローブ」

地球環境保全に役立つとして注目を集めている「マングローブ」/©OCVB

熱帯地域の河口や感潮域(海水と淡水が混ざる場所)に自生する植物の総称で、その種類は約110以上といわれる「マングローブ」。西表島や石垣島のほか、沖縄本島では東村の慶佐次川(げさしがわ)、名護市の大浦川、金武町(きんちょう)の億首川(おくくびがわ)、那覇市と豊見城市(とみぐすくし)にまたがる漫湖など身近なところでマングローブ林が見られます。

沖縄県内中心部でもその姿を見ることができる(画像は漫湖周辺)/©OCVB

マングローブは種類によっては、海水から塩分を除去し真水のみを成長に使う力を持つため、その周辺に海と森の2つの生態系を持つ珍しい植物です。また、板根、支柱根、膝根など、さまざまな種類の根を張ることで津波や高波、強風などの被害を軽減。他の植物より二酸化炭素の吸収量が多く酸素を多く作るので、環境保全に必要な植物の一つでもあります。

群生する姿は沖縄の昔ながらの風景「フクギ」

防風・防火林として台風や火災から人々を守る「フクギ」/©OCVB

熱帯性常緑高木のフクギ(福木)は、高さ15mほどになり、真っ直ぐに育つことや、幹が固く、厚い葉が密集して付くことから、集落や屋敷の周囲の防風林や防火林として昔から植栽されています。樹皮から採れる黄色の染料は、紫外線に当てても退色しにくく、上質で「フクギ染め」に使われています。

フクギの並木と集落が共存する備瀬のフクギ並木/©OCVB

現在では、市街地などでは見掛けることが少なくなりましたが、本部町(もとぶちょう)の備瀬のフクギ並木や国頭村謝敷(くにがみそんじゃしき)集落、今帰仁村今泊(なきじんそんいまどまり)集落などでは今なおその姿が見られ、かつての沖縄の暮らしぶりが思い起こされます。

幸せを呼び込む「ガジュマル」

「大きなガジュマルの根の間を通った2人は幸せになれる」という言い伝えも…/©OCVB

幹の途中から地面に向かって多くの根を下ろす姿が特徴的な「ガジュマル」。沖縄では「キジムナー」と呼ばれる精霊が宿る木、幸せを呼び込む木とされ大切に扱われてきました。寒さに強く、室内であれば沖縄県外でも育つため、観葉植物としても人気の植物です。

名護の街の移り変わりを長年見てきた「ひんぷんガジュマル」/©OCVB

沖縄県内には樹齢数百年とされるガジュマルが点在していますが、中でも、オリオンビールの工場がある名護市の商店街の入口にたたずむ「ひんぷんガジュマル」は推定樹齢300年とされ、国指定天然記念物にも指定されています。ひんぷんには、外から敷地内が見えないようにする役目や、悪霊や災いが入り込まないようにするという意味もあり、名護の人々から市民の木として親しまれています。

参考文献:「沖縄植物野外活用図鑑」(新星図書出版)、「沖縄大百科事典」(沖縄タイムス社)、「日本の樹木」(山と渓谷社)
参考サイト:沖縄観光情報WEBサイト おきなわ物語おきなわ緑と花の広場庭木図鑑植木ペディア


南国感あふれる沖縄の植物を鑑賞した後は、オリオンビールで乾杯しましょう。

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