沖縄旅行で遭遇するかも!? 覚えておきたいうちなーぐち(沖縄方言)10選/海にまつわる言葉編

沖縄の最大の魅力といえば、のんびりゆったりな「うちなー時間」もさることながら、何といっても見渡す限りの青い海ですよね!

海を眺めて1日を過ごしたり、熱帯の魚たちと一緒に泳いだり、クルージングを楽しんだりと沖縄の海は遊びの宝庫。沖縄の海をきっかけに沖縄ファンになった方も多いのでは? そこで今回は、海好きに知ってほしい「海にまつわるうちなーぐち(沖縄方言)」を紹介します。

※うちなーぐちは地域によってさまざま。宮古島や石垣島など離島と本島内の地域によっては一部表現や習慣が異なる場合もあります

うちなーぐちで「アカバナー」と呼ばれる真っ赤なハイビスカス

うみんちゅ(漁師、漁業など海の仕事に従事してる人のこと)

「海人」と書いてうみんちゅと読むこちらの言葉は、沖縄を訪れた際、オリジナルTシャツの後ろに「海人」と書いてあるものを目にしたことがある人もいるのではないでしょうか。

ちゅ=人を指す言葉で、うみんちゅ以外にも、「うちなーんちゅ(沖縄出身の人)」を指す時にも「ちゅ」が用いられます。うみんちゅと同意語で「うみあっちゃー(直訳:海を歩く人)」という言葉もあるので、ぜひ覚えてくださいね!

用例:わんはうみんちゅさ~(私は漁師です)

いまいゆ(新鮮な魚)

那覇市にある「第一牧志公設市場」は1950年頃から続く老舗が並ぶ市場。そこには魚や肉、島野菜、果物など沖縄でとれた食材が豊富に並びます。

その中でもひと際目を引くのが、色とりどりの沖縄の魚たち。本土では見かけない、真っ青のナンヨウブダイ(うちなーぐちではブダイの総称を「いらぶちゃー」といいます)など、その鮮やかさに驚いた人も多いのではないでしょうか。

沖縄では、とれたての魚、新鮮な魚のことを「いまいゆ」といいます。市場や居酒屋などに行くと「いまいゆ」という言葉が掲げられていたり、メニューには「いまいゆのバター焼き」と書かれていたりすることもあるので参考にしてください^^

まるで絵の具で塗られたかのような色鮮やかな沖縄の魚たち

うみかじ(海風)

砂浜や堤防に立つと感じられるのが、彼方から吹く海の風。沖縄では、海の風のことを方言で「うみかじ」といい、会話の中だけでなく居酒屋やレストランなどの名前にもよく使われています。

紅芋の産地で有名な読谷村(よみたんそん)の残波岬や、沖縄最北端の辺戸岬(へどみさき、国頭村)など、岬に立ち寄ると沖縄の心地よい「うみかじ」を感じることができます。
「うみかじ」で涼みながらのオリオンビールも最高ですので、体験してみてくださいね。

ひし(干潮時に現れるサンゴ礁のこと)

ダイビング好きにはご存じの人もいるかも? ちょっとマニアックなこの言葉は、干潮時になった時にだけ現れるサンゴ礁のこと。一時的に現れるサンゴ礁にもうちなーぐちがあるなんて、何だかロマンチックですよね! ちなみに、サンゴのことはうちなーぐちで「さんぐ」といいます。

うる(浜)

浜、浜辺のことを「うる」といい、特に荒い砂のことを指します。沖縄の浜は、本土の砂と異なり、白いのが特徴です。この白い砂浜、実はサンゴ礁の死がいやサンゴに付いた海藻を食べる魚・いらぶちゃーのフンが石灰化したものなのです。意外な事実にびっくりした人もいるのでは?

白い砂浜の“意外な事実”にびっくり!?

ういーじゅん(泳ぐ、水泳)

沖縄といえば海! 海といえば海水浴! うちなーぐちでは泳ぐことを「ういーじゅん」または「ういじゅん」といいます(「う」と「い」の間の発音です)。ただし、こちらは「泳げる(泳げる前提)」というニュアンスを含むため、会話の中ではやや変化します。

例えば「あなたは泳げますか?」と聞きたい場合、「うんじゅー、ういーじゅるぐとぅー ないびんなー?」となるのです。文章を解体すると、うんじゅー=あなた、ういーじゅるぐとぅー=泳ぐ、ないびんなー=できますか という意味になります。これは上級者レベルかもしれません(笑)。

ばんた(崖、絶壁)

この言葉を聞いて意味が分かった人は、うちなーぐち上級者です!「ばんた」とは、崖や絶壁のこと。どのうちなーぐちもそうですが、標準語からかけ離れたものばかりで、“音”だけでは想像がつきにくいですよね。

沖縄県の中部に位置する恩納村(おんなそん)には、夕日の展望スポット「アカティーダバンタ」があります。アカ=赤い、ティーダ=太陽を意味し、アカティーダは「夕日」のことを指しています。こちらは「夕日の丘」とも呼ばれ、夕日を眺めるには最高の絶景スポットです。沖縄旅行の際は一度訪れてみてくださいね!

みずさば(ジンベエザメ)

ジンベエザメといえば沖縄美(ちゅ)ら海水族館! と名前がすぐ出てくる人もきっと多いはず? 沖縄の観光スポットの一つ、本部町(もとぶちょう)にある沖縄美ら海水族館には、体長が10m以上にもなるといわれる世界最大の魚・ジンベエザメこと「みずさば」が飼育されています。大きな口で餌を一気に頬張る姿や、大きな体で水槽を優雅に泳ぐ姿は何度見ても圧巻です。

ちなみに、美ら海水族館の「美ら」とは、字の通り「美しい」の意味。応用編として、きれいな人、美人のことは「ちゅらかーぎー」といいます。

さばに、サバニ(小型の漁船のこと)

カタカナで表記されることが多い「サバニ」。うちなーぐちでは、舟のことを「ンニ」「フニ」「ブニ」などといい、「サバ(サメのこと)漁に使うンニ(舟)」がなまり、「サバンニ」→「サバニ」になったという説があります。沖縄では毎年、帆を張った「帆掛けサバニ」のレースが行われており(2021年度は中止)、伝統的な船が今でも受け継がれています。

職人の手で作られる年季の入った「サバニ」

ハーリー、ハーレー(爬龍船を使ったボートレース)

沖縄の伝統行事「ハーリー」。爬龍船という、船首に竜頭、船尾に竜の尾の装飾が施された船を使って、航海の安全や豊漁を祈願する行事のこと。元来は祈願の行事でしたが、現在では出場チームごとに競漕するボートレースがメインの行事となっています。

5月の那覇ハーリーを皮切りに9月頃まで各地で開催されるので、沖縄へ訪れた際はぜひ足を運んでみてください♪
ハーリーの記事はこちら
※各行事の開催の有無については各自治体のHPなどでご確認ください

恒例のハーリーは地元客にも人気の目玉行事

海にまつわるうちなーぐち10選はいかがだったでしょうか。身近な言葉から聞き慣れない言葉までいろいろあったかと思います。実は、うちなーんちゅでも若い世代には分からない言葉もちらほら。そして、沖縄本島の中でも地域によって少し表現の異なる言葉もあります。会話の中で変化する言葉もあり面白いですよね!

沖縄のおじーやおばー(沖縄ではおじいさん、おばあさんのことを親しみを込めておじー、おばーと言います)が使っているうちなーぐちに耳を澄ますと、聞いたことのある単語が端々に出てくるのでうちなーぐちの勉強になるんですよ。沖縄のおじー、おばーと話す機会があった際は、うちなーぐちも交えて話してみてくださいね!

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