ビールで完全循環型産業の構築を目指す。「オリオン ザ・ドラフト 初仕込」発売!

7月13日(火)から発売される「オリオン ザ・ドラフト 初仕込」

オリオンビールは、2021年7月13日(火)に、「オリオン ザ・ドラフト 初仕込」を発売します。今回は、「初仕込」というキーワードの裏にある完全循環型産業の構築に向けた取り組みをご紹介します。

「オリオン ザ・ドラフト」の大麦は、2020年6月から、伊江島産の大麦を原料に使っていますが、その製造工程で出た“ビール粕(かす)”で育てた大麦を収穫、その大麦で作られた記念すべき第1号の「オリオン ザ・ドラフト」ということで、「初仕込」と命名しました。

2021年7月、「初仕込缶」が名護工場から出荷された時の様子

というわけで、この商品は、伊江島産大麦を今年3月に刈り入れてすぐの、とれたてを使った鮮度抜群のビール! 従来のザ・ドラフトから一歩進んで、まさに「完全循環型」に近づいた商品となったんです。

この取り組みは、オリオンビールがSDGsの達成に貢献すべく進めている「つくる責任、つかう責任」プロジェクトの一環として進められているもの。今回は、プロジェクトリーダーであり、ビール商品開発部長の樫原忠さんに、伊江島産大麦や「完全循環型」の取り組みについて聞きました。

(ビール商品開発部長・樫原忠)日差し&コロナ対策はばっちり!?沖縄県産大麦の収穫作業に参加

沖縄への地域貢献として伊江島産大麦を使用

オリオンビールは常に地域への貢献を意識しており、その一つに「地産地消」の積極的な推進があります。商品を通じて地元の産業に貢献したいと考え、WATTA(ワッタ)ブランドでの沖縄県産素材の使用などに取り組んでいます。

「オリオン ザ・ドラフト」も、2020年6月から伊江島産大麦を使いはじめ沖縄クラフトとして生まれ変わりました。初めて県産大麦を使うにあたって手探り状態で繰り返し試験を行いましたが、その過程で「澄みとうま味」という相反する味の実現に一番苦労したそうです。

また、ザ・ドラフトの最大の特徴である「のどごし」を良くするために、現場の熟練担当者にヒアリングを行い、確立するまで相当な時間を費やしてきました。

伊江島産大麦は、県外産や海外産のものと比べて、たんぱく質、ミネラル分(うま味成分)が多い傾向にあるといわれており、最終的には全てのビール類製品に副原料として沖縄県産大麦の使用を目指しています。

対話から生まれた「完全循環型」

伊江島の畑の風景。伊江島産大麦のビール粕で、次の大麦を栽培していきます

ビールを製造する工程の中で発生する「ビール粕」。麦汁をろ過した際に発生する不溶物で、お金を掛けて廃棄されることもありますが、主に牛の餌などに用いられています。

オリオンビールでは、そのビール粕を堆肥として、ビールの原料である大麦を栽培。その収穫された大麦で新たなビールを生み出すことで「完全循環型」かつ伊江島の環境に優しい大麦栽培を実現しました。

循環型ビールづくりの構想は、5年前にクラフトビールを協働で製造した、伊江島の「株式会社いえじま家族」との対話からスタートしました。その時、「いつか伊江島産の原料だけでビールを作ろう」と意気投合したことがきっかけです。

官学を巻き込んだ一大プロジェクトに

堆肥化についてはバイオマスの肥料化技術を持つ共和化工株式会社に協力を仰ぎ、病原菌や雑草種子、臭気の少ない良質なビール粕堆肥の生産に成功。栽培にあたっては、株式会社いえじま家族が伊江島で、街クリーン株式会社が名護市及び南城市でそれぞれ大麦の試験栽培を実施し、循環型大麦栽培の拡大を進めていきました。

また、企業への協力だけでなく、次世代の農業を担う学生にも協力をしてもらうことに。琉球大学とは「SDGsに関する産学連携協定」を締結していて、収量増加に向けた堆肥の高品質化や沖縄の風土に適した大麦品種の選定、土壌分析など、循環型大麦栽培の改善において協力体制を築きました。

また、沖縄県立北部農林高等学校や国立沖縄工業高等専門学校とも連携し、品種改良の共同研究や、共同栽培作業などを進めていき、企業のみならず、官学を巻き込んだ一大プロジェクトに発展しました。

県内産業の新たな可能性の実現を追求したい

樫原さんは「これまで栽培が気候的に困難であると思われてきた日本最南端での大麦栽培が可能であることが証明でき、沖縄における農業の新たな可能性を示すことができました。今後、完全循環型社会への取り組みを加速させ、農業だけでなくその他の産業振興にも貢献していきたい」と、強い意欲をみせてくれました。

完全循環型大麦栽培の記念すべき第一歩となる2021年の「オリオン ザ・ドラフト 初仕込」。未来の沖縄の産業の可能性に思いを馳せながら、ぜひご賞味ください。