うちなーんちゅも大好き！おすすめ沖縄ローカル朝ごはん

旅の楽しみの一つが「朝ごはん」。沖縄には全国の皆さんにもぜひ味わってほしい、島のソウルフードがたくさんあります。今回は数あるソウルフードの中から沖縄で愛されるローカル朝ごはんをご紹介。宿泊先のホテルの朝食や、商店や飲食店で沖縄ならではの朝食を味わうのはもちろん、お気に入りのメニューはぜひ日常生活にも取り入れて、沖縄じかんをお楽しみください。

沖縄の食卓の大定番「ポーク卵」

「ポーク卵」は沖縄の朝ごはんの大定番。沖縄食堂にも必ずといっていいほどあるメニューの一つです。作り方は簡単で、沖縄では「ポーク」と呼ばれるポークランチョンミートを1cmほどの厚さにスライスしたものと卵を焼くだけ。

玉子はスクランブルエッグになっているところもあり、食堂だとこれに野菜とライスやみそ汁などが付いてきます。ポークにはケチャップをかけて食べるのが一般的。

太平洋戦争後の米軍による沖縄統治時代に、アメリカ軍によって持ち込まれた缶入りのポークランチョンミートが沖縄に定着してからできたメニューともいわれています。ポークの塩加減と玉子の相性が良くて、ごはんにもパンにも合いますよ。

ポーク卵定食をおにぎりにした!?「ポーク卵おにぎり」は一大ブームを巻き起こした朝の新定番／©OCVB

最近人気のポーク卵おにぎりはポーク卵のおにぎりバージョン。こちらも専門店やコンビニエンスストアで購入できて手軽に食べられるので、朝ごはんにも人気です。

優しい味わいにほっこり「ゆし豆腐」

「ゆし豆腐」とは、沖縄のおぼろ豆腐。沖縄は豆腐の島とも称されるくらい豆腐を食べる島です。チャンプルーにも島豆腐が入っていますよね。そんな豆腐の島で、朝ごはんにおすすめしたいのが、ゆし豆腐。定食にするとライスやみそ汁が付いてきます。

温かくてほんのり塩味のきいた汁の中にフワフワ浮かぶゆし豆腐は胃にも優しく、口に入れると体がじわーっと目覚めていくのが分かります。

沖縄には豆腐専門店や豆腐がおいしいと評判の食堂がありますので、ぜひ訪れてみてください。早朝からゆし豆腐が食べられることで有名なのは、石垣島にある「とうふの比嘉」。ただし人気店なので混んでいることが多いです。

沖縄本島だと那覇市首里の「あやぐ食堂」がおすすめ。朝9:00オープンでゆっくりした朝食となりますが、濃い味の豆腐は感動的なおいしさです。

手軽でも、満足感も◎「ジューシーおにぎり」

おかずいらずのボリュームと味わいで、手軽に朝ごはんをすませたい時におすすめの「ジューシーおにぎり」

ジューシーとは沖縄の炊き込みごはんのこと。豚バラ肉やニンジンなどの野菜を具材に、昆布や豚肉のだし汁でごはんを炊き込みます。家で作る場合は、市販の「ジューシーの素」があると簡単に作れますよ。スーパーマーケットや土産店で購入できます。

ジューシーはそのまま食べてもおいしいですが、時間のない朝には「ジューシーおにぎり」がおすすめです。コンビニエンスストアやスーパーマーケットで販売していて手軽に購入できますし、具材がしっかりしているのでおにぎりだけでもお腹が満たされます。

アーサ汁＆かちゅーゆ

朝ごはんの汁物としておすすめしたいのが、「アーサ汁」と「かちゅーゆ」です。アーサ汁は、あおさと呼ばれる海藻が具材になった汁物。アーサの優しい口当たりとほのかな塩味にだしがしっかりきいていて美味。乾燥アーサを購入すれば家でも簡単に作れますし、お湯を注ぐだけのインスタント商品もスーパーマーケットやコンビニエンスストアで購入できます。家で作る場合は細かく切った豆腐をプラスすると、より沖縄スタイルになりますよ。

かちゅーゆは、沖縄ならではの汁物。かちゅーゆは「かつお湯」という意味の沖縄の言葉なのですが、名前そのままの一品。椀にかつお節をたくさん入れて、そこにお湯を注ぐだけでできあがります。家庭によってはちょっとだけみそを足したり、梅干しを入れたりもするようです。とにかく簡単で胃にも優しいので、沖縄では二日酔いの朝に飲まれることもあります。

なかよしパン＆うず巻サンド

朝はパンが食べたいという人は、沖縄のローカルパンをチョイスしてみてはいかがでしょうか？　おすすめはぐしけんパンの「なかよしパン」と「うず巻サンド」です。

なかよしパンは沖縄のロングセラーの菓子パン。ココア生地のやわらかいパンにバニラ味のクリームが挟まれています。全長40cmほどとかなり大きいパンなので、コンビニエンスストアやスーパーマーケットですぐ見つかると思いますよ。長い独特の形をしていて、ちぎりながらみんなで分け合って食べるのが沖縄スタイルです。