沖縄の食文化が楽しめる、お薦め本5選

沖縄好きの皆さんは、これまでにも沖縄に関するさまざまな本を手に取ったことがあると思います。

沖縄が舞台の小説、沖縄をテーマにしたノンフィクション、沖縄の旅の様子をつづった紀行本など、そのジャンルはさまざま。さらに、ここ沖縄では大小さまざまな出版社があり、沖縄県内の本屋さんでは“沖縄県産本”のコーナーが設けられているほど。ぜひ、沖縄を旅する際は書店にも足を運んでみてください。

というわけで、そんな沖縄関連本の中から、今回は「沖縄料理」や「沖縄の食文化」をテーマにした【グルメ本】をピックアップいたします!

ナイチャー嫁のクスッと笑える沖縄食エッセイ「沖縄暮らしの家族ごはん」

「沖縄暮らしの家族ごはん」(双葉社)

1冊目は、フリーのルポライターとして活躍しながら、2002年に沖縄に移住し、石垣島出身の書家・書浪人善隆氏と結婚して“ナイチャー嫁”となった伊藤麻由子さんの「沖縄暮らしの家族ごはん」(双葉社)。

この本が面白いのは、単なる沖縄料理を紹介しているのではなく、“家庭”が見えるところ。38歳で単身沖縄に移住し、石垣島出身の夫と結婚したからこその視点で、食文化を紹介し、スーパーマーケットの事情などの“主婦視点”も興味深く読めるはず。

何よりもライターを生業としている伊藤さんだからこその文章で、ちょっとしたカルチャーショックを思わずクスッと笑ってしまうタッチで書いているので、楽しく読み進められます。

「沖縄暮らしの家族ごはん」(双葉社)
伊藤麻由子著
定価:660円(税込)
ISBN:978-4-575-71389-3

芥川賞作家がつづる沖縄食紀行「神々の食」

「神々の食」(文藝春秋)

2冊目は、北海道出身の芥川賞作家・池澤夏樹さんのエッセイ「神々の食」(文藝春秋)。沖縄に強く引かれて移住した池澤さんが、“食”をテーマに、「島から島を巡っておいしいものを食べまくった」結果、生まれた1冊です。

最初に取り上げた「豆腐」では、「豆腐は魔法である。」の一文から始まり、多良間島(たらまじま)の黒糖の話では、「豊作の分だけ黒糖の味は甘く濃く思われた。」、沖縄をドライブしていると国道沿いでよく見掛けるアイスクリーム店「アイスクリン(沖縄ビッグアイス)」の項目では売り子にスポットを当てて「売り子の最大の敵は退屈だという。」など、表現や視点が作家ならでは。

沖縄県出身のカメラマン・垂見健吾(たるみ・けんご)さんの写真も数多く掲載されているので、フォトエッセイの視点でも楽しめます。

オリオンビール名護工場も見学していただき、紹介されています。「すっきりして、喉をすっと通って、うまい。」のお言葉。池澤さんの沖縄食探訪を、ぜひ楽しんでください。

「神々の食」(文藝春秋)
池澤夏樹著
定価:734円(税込)
ISBN:978-4-16-756107-9

沖縄好き必読の旅の食エッセイ「沖縄上手な旅ごはん」

「沖縄上手な旅ごはん 美ら島に遊び、うま店で食べる」(文藝春秋)

3冊目は、インターネット上で食のエッセイを執筆し、人気を博したさとなおさんの「沖縄上手な旅ごはん 美ら島に遊び、うま店で食べる」(文藝春秋)です。

こちらはさとなおさんが沖縄を旅しながらつづった、等身大の食のエッセイ。さとなおさんが沖縄旅行に行く上司に頼まれて、旅の行程を、奥さんと一緒に、ああでもない、こうでもないと、真剣に作り上げていくことからスタートします。

前日の夜から2泊3日、朝昼晩で食べてほしいお店の名前を実店舗名入りで紹介しています。まさに、さとなおさん流の“沖縄食い倒れツアー”。非常に分かりやすい導入で、その後は、グルクン、沖縄そば、島豆腐、石垣牛、もずく、泡盛…などなど、さとなおさんが読者におすすめしたい沖縄のグルメが続々と登場します。

そして、さとなおさんは、その地域の“文化度”を測る際に「生ビールサーバーが普及しているかどうか」を判断基準の一つにしているそうです。波照間島に生ビールサーバーが置いてあったことに目を付けて、「オリオンビールの生ビールサーバー営業マンはとってもセンスがいい」と、うれしい言葉も。その理由を、「この島で飲む生ビールはたぶん日本で一番うまいのだ」というさとなおさん。旅を楽しむ様子が想像でき、思わずホッコリしてしまいます。

「沖縄上手な旅ごはん 美ら島に遊び、うま店で食べる」(文藝春秋)
さとなお著
定価:660円(税込)
ISBN:978-4-16-766037-6

沖縄の食を楽しく学びたい人におすすめの「沖縄ぬちぐすい事典」

「沖縄ぬちぐすい事典 沖縄から伝える健康と長寿」(プロジェクト シュリ)

4冊目は、ちょっと毛色を変えて、「沖縄ぬちぐすい事典 沖縄から伝える健康と長寿」(プロジェクト シュリ)をご紹介します。

“ぬちぐすい”とは、沖縄の言葉で、「命の薬」のこと。あとがきにある長嶺哲成さんの言葉を借りると、「沖縄には身体に有用な成分を大量に含む健康食材があり、(中略)身体のためを意識した食文化が伝承されている」と、中国の“医食同源”の発想に近い食文化が残っています。

本書では、50音順に沖縄の料理や食材、伝統、食器など、食に関する多くのことを知ることができます。沖縄の食文化研究家、新聞記者、作家、編集者、ライターなどさまざまな人の協力のもと、琉球大学の名誉教授も務めた尚弘子(しょう・ひろこ)さんの監修で1冊にまとめ上げられました。

ちなみに、「オリオンビール」は、“地ビール王国のキング”として紹介され、「沖縄の女性が働き者で元気がいいのも、もしかするとビールが大好きな県民性にその秘密が隠されているのかもしれない」(作家・仲村清司さん)という言葉で結ばれています。

表紙にもあるように、まさに沖縄の食文化を知ることができる、“保存版”の1冊です。

「沖縄ぬちぐすい事典 沖縄から伝える健康と長寿」(プロジェクト シュリ)
尚弘子監修
定価:現在は絶版(古書流通あり)
ISBN:4-9901407-0-2

沖縄の食文化の成り立ちを楽しく学ぶ「おきなわが食べてきたもの」

「おきなわが食べてきたもの」(ボーダーインク)

最後に、読んでも見ても楽しめる1冊をご紹介します。こちらは「おきなわが食べてきたもの」。沖縄の県産本を数多く出版している那覇市にある出版社・ボーダーインクから出ているビジュアル本です。

ビジュアル本という通り、琉球歴史家の上里隆史さんが文章を担当し、グラフィックデザイナーのぎすじみちさんがイラストを手掛けた共著になっています。

沖縄の歴史を、食べ物の面からオールカラーで親しみやすいイラスト・図解と共に解説していて、先史時代〜貝塚時代の、人々が海と共に暮らしていた頃から、弥生、平安、そして、グスク時代に入って、島外との交流に合わせて食や食文化が変わっていったことが、その経緯を史実や考察などが、上里さんの文章とぎすじさんのかわいいイラストで、スーッと頭に入っていきます。

今に伝わっている沖縄の食文化が、どんな成り立ちで今につながっているのか、全ての漢字にルビが振られているので大人だけでなく、子供でも楽しく学べるのがうれしいですね。

「おきなわが食べてきたもの」(ボーダーインク)
上里隆史著/イラスト:ぎすじみち
定価:1,540円(税込)
ISBN:978-4-89982-364-3


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