「玉陵」首里城周辺のおさんぽ前編【世界遺産めぐり】

那覇市の首里には首里城以外にも城下町の風情を楽しめるスポットが数多く点在します。

そんなスポットに出合いたくて、今回は、那覇市内で地元ガイドが案内をしてくれる「ガイドと歩く 那覇まちま〜い」の人気コースの1つ「世界遺産 玉陵(たまうどぅん)と『金城町石畳』めぐり」にお邪魔してきました(ちなみに、「まちま〜い」は、沖縄の言葉で「まちめぐり」を意味します)。

前後編に分けて、今回の前編は「世界遺産 玉陵(たまうどぅん)と『金城町石畳』めぐり」のスタートとなる玉陵をご紹介します。

当日はあいにくの雨模様でしたが、朝、スタート地点である玉陵にて、ガイドの比嘉京子さんと待ち合わせ。

ガイドの比嘉京子さん

この玉陵は琉球王国の第一尚氏に続き国王となった第二尚氏の王統歴代の陵墓。1501年に第二尚氏第三代・尚真(しょうしん)が、父・尚円(しょうえん)の遺骨を改葬するために築いたものです。

1972年5月に国指定史跡、2018年に国宝、そして、2000年12月に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の1つとして世界遺産に登録されました。

玉陵は大きく、王様と王妃がねむる「東室」、洗骨前の遺体を安置する「中室」、その他の王族がねむる「西室」の3つの部屋に分かれています。

玉陵

玉陵を見る前に、隣接する「奉円館(ほうえんかん)」で、比嘉さんからレクチャーを受けます。

奉円館(ほうえんかん)

ここには、第二尚氏の王統歴代の陵墓となったいきさつ、沖縄戦で半壊となってしまった様子、内に収められる蔵骨器(ぞうこつき)の写真、玉陵内部の模型などが展示されています。

玉陵の説明をする比嘉さん
内に収められる蔵骨器
沖縄県で見られる厨子の例

先程、王様と王妃がねむる「東室」、王子や王女がねむる「西室」と記載しましたが、実は「中室」に1体の遺骨を収めた厨子が存在します。中室に眠る1体の言い伝えは…。この言い伝えの説も「奉円館」に記載されていますので、チェックしてみてください。

玉陵内部の模型

ひと通り説明が終わると、いよいよ実際の玉陵へ。石のアーチの扉を2つくぐると、玉陵が現れます。沖縄最古の破風墓は、歴代の王族がねむる場所とあって、独特の雰囲気を醸し出しています。

いよいよ玉陵へ
手前から「東室」「中室」「西室」
玉陵に葬られるべき人が規定された玉陵碑

首里城の正殿を模したといわれる玉陵には、向かって左手に子供の獅子を愛撫する雌獅子、右手に玉紐をくわえて玉と遊ぶ雄獅子、センターにはスフィンクスのように天を仰いでこの玉陵をしっかりと守り抜く意志を感じさせる計3体のシーサーが備えられています。

子供の獅子を愛撫する雌獅子
玉紐をくわえて玉と遊ぶ雄獅子
天を仰ぐセンターのシーサー

ちなみに、取材当日は、「Una-」(御庭)プロジェクトと題して、師範の資格を持ち沖縄県立芸術大学の教授・山内昌也氏が、“奉納”をテーマに玉陵に向かって歌三線を披露する場に出くわし、思いがけない演出に、さらに厳かな空気が漂っていました。

玉陵に“奉納”の意を込めて歌い上げる山内昌也氏

首里城周辺のおさんぽ後編はこちら

玉陵の周辺地図

「ガイドと歩く 那覇まちま〜い」の情報はこちら


オリオンビールの首里城再建支援の取り組み

オリオンビールでは、首里城の一日も早い再建を願い、昨年に続き「ザ・ドラフト 首里城再建支援デザイン缶・びん第2弾」を数量限定で発売します。首里城火災から約1年が経過する中、再建のさらなる気運を高めるべく、オリオンビールでは継続した活動を行っていきます。

1本あたり3円を首里城復興までの期間における、沖縄県民の心に留めるための活動の支援や、チャーギの植樹に活用する予定です。本デザインは第一弾同様、首里城のイラストと首里城の装飾にも使用されている流水紋を紅型風にあしらいました。

オリオングループでは、県民の笑顔につながるための首里城の再建を心より願っております。

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