「島麦かなさん」|クラフツマンも納得!沖縄の麦の底力

沖縄県産小麦「島麦かなさん」

第二次世界大戦前、沖縄県では、小麦、大麦、裸麦など多くの麦類を栽培していたと言われています。

特に近年、それらが見直され、伊江島をはじめ、沖縄本島でも少しずつ麦の栽培が始まりつつあります。

オリオンビールでも沖縄の恵みを最大限に生かすために、主力商品の「オリオン ザ・ドラフト」にも伊江島産大麦を使用、2020年6月に商品。また、今回、沖縄本島にて栽培されている小麦「島麦かなさん」を使った「75BEER(ナゴビール)」ヴァイツェンを発売します。

そこで、近年、「島麦かなさん」として麦をブランド化している沖縄県麦生産組合の副会長・金城太生郎(きんじょう・たきろう)さん、事務局長の比嘉幹彦さんにお話を伺いました。

沖縄の麦「島麦かなさん」のブランド化

沖縄県麦生産組合の設立は2015年。県内の農家約10人により、沖縄県の麦栽培の文化を復活する目的で誕生しました。

組合設立にあたり、金城氏は「麦栽培を応援するという立場で沖縄県内の飲食・加工業者も関わり、県産麦の栽培・普及活動が始まりました。飲食・加工業者や市場の幅広いニーズに合わせた品種を作付けしているところは、沖縄県内で初の取り組みだと言われています」と、ニーズ先行の取り組みだったことを告白。

また、県内の麦栽培に関して、「沖縄県では伊江島の麦栽培が戦後長いとされていますが、近年は少しずつ沖縄本島内でも栽培され始めてきました。その一人が組合の発起人でもある相談役の仲里正さん(仲里農園)で、組合設立当社、麦は甘藷(芋)との輪作に良いということから沖縄県が一時推奨した経緯もありました。仲里さんはその前から甘藷との輪作を提唱していたそうです」と時代的背景も教えてくれました。

「島麦かなさん」の種まき

「島麦かなさん」の商品化に向けて

麦栽培の復活に関しては苦労も多かったそう。

「広大な面積を持たない沖縄の畑作事情が大きなハードルでした。小さい畑では多くの収量が見込めないので、組合が連携して植え付け・刈り取りをサポートして農家さんを支え合っています。また、沖縄各地に分布する農家さん(農地)での畑作農業指導も大事だと思います。麦は栽培時の管理作業が少ないとされますが、農地を熟知した農法でなければ雑草に負けてしまいます。組合では『農薬・化学肥料不使用』のオーガニック農法で麦栽培をすることで、多くの飲食・加工業者との連携が取れています。利便性の高い農薬・除草剤や化学肥料を使用せず、農法や理念を大切にしてきた実績で2019年に『島麦かなさん』が誕生しました」

「島麦かなさん」の麦畑
農薬・化学肥料不使用のオーガニック農法で麦を栽培

この「利便性の高い農薬・除草剤や化学肥料を使用しない農法」というのがポイントで、「化学肥料による余分な成分が土の残ることを避けられ、それにより、成長期の緑色、収穫期の黄金色と、明るく美しい光景が見られます。もちろん、安心・安全な食材です」(比嘉さん)と、“持続可能な畑作”“美しく健康な作物”“安心・安全な食材”と、手間が掛かる分、利点も多いそうです。

黄金色に輝く収穫期の麦
「島麦かなさん」収穫期の明るく美しい光景
手をかけたからこそ愛おしさが増す麦の収穫

「強力」「中力」「薄力」がある「島麦かなさん」の特徴は、全粒粉が持つ小麦本来の香り。「現代の小麦食は白い粉(一般的に小麦粉と呼ぶ)が大部分を占めて小麦自体の味よりも形の成形しやすさや口当たりが重視されている傾向に思われます。一方で、『島麦かなさん』はオーガニック栽培により外皮まで安心して食べられるので、全粒粉での活用が好まれていると感じます。特徴としては、よく『小麦本来の味』『小麦まるごと』などと表現することもあります」(金城さん)と、「島麦かなさん」に対する愛情が感じられます。

「島麦かなさん」の特徴は、全粒粉が持つ小麦本来の香り

「島麦かなさん」の広がり

この「島麦かなさん」の良さに気づいた飲食店の人たちを中心に、早くも波及しはじめています。「ラーメン店や沖縄そば店の麺をはじめ、スコーン、ハード系のパン、ピザの生地、お菓子のちんすこうにも使われています」(金城さん)と県内さまざまな業種の飲食店で重宝されています。

「島麦かなさん」を使用した沖縄そば
「島麦かなさん」を使用した商品の数々

金城さん、比嘉さんたちは“麦の素晴らしさ”を広める活動も積極的に実践しています。沖縄県麦生産組合として「おきなわ麦うまちー」というイベントを定期的に開催。「古くから伝わる沖縄の豊年祭になぞらえて開催しています。オーガニック・自然栽培は健康に配慮した農法ですが、自然に対する敬意でもあります。沖縄の人は自然界を敬う風習・習慣があります。『麦うまちー』を開催することで、本来地域行事として執り行われる農事行事である『うまちー』を新しい形で開催し、その農作物のありがたさや農業分野への可能性をPRしたい考えもあります。そして、麦を通して、古くからの文化を学び、未来へとつなぐ食のイベントになればいいと思っております」(金城さん)と思いを馳せます。

「麦うまちー」の様子
「島麦かなさん」を使用したパン
「島麦かなさん」を使用したお菓子

75BEER×島麦かなさんのコラボレーション!

今回、オリオンビールと「75BEER」ブランドのヴァイツェンを開発しました。「沖縄で栽培・収穫された『島麦かなさん』がたくさんの人に味わってもらえることに、とにかくワクワクしています。また、サンプルで味わわせて頂きましたヴァイツェンは、沖縄クラフトビールとしても新しい冒険心を感じさせる味わいで、オリオンビールさんとしての意気込みも感じるところでした。ますます楽しみです。沖縄で麦を植え続けてきた農家さんたちがこのビールで乾杯する日が待ち遠しいです」(金城さん)と多大な期待を寄せています。

また、「『島麦かなさん』が女性、特に子育て世代の消費者が多く、ヴァイツェンがすっきりした味わいということもあり、どちらも女性に支持されるのではないかと思いました。『名護=家庭=子育て=おうち。名護へ帰ろう。おうちへ帰ろう。母にビールを。妻にエール(ヴァイツェン)を。』をキャッチフレーズに、特に女性へのアプローチをイメージしました」(金城さん)と、すぐに「島麦かなさん」とヴァイツェンとのマッチングを想像できたそうです。

パッケージのロゴもかわいい「島麦かなさん」

最後に「今後は収穫量を伸ばして沖縄の新しい農商工産業として前進する所存です。また、ロゴキャラクターを使用したグッズの販売も考案中です」(金城さん)と、熱い思いは止まるところをしりません。

「島麦かなさん」の思いを、75BEERヴァイツェンを通じてじっくりと味わってください。


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