rubodan・儀間朝龍|ダンボールに命を与えるアーティスト

廃棄されてしまうダンボールに、命を与える—。

まさに、そんな素敵な活動をしているアーティストがいます。

沖縄県内の雑貨店などで、ダンボールを使ったノートなどを見たこと、ありませんか? そう、その作り手さんが、沖縄出身のダンボールアーティスト、儀間朝龍(ぎま・ともたつ)さんです。

儀間朝龍さん

中学生の頃からアートの世界へ

儀間さんは中学生の頃、先生に勧められて絵の世界に入り、ずっと絵を描いていました。その一方で、高校生になった頃、儀間さんの中で「環境問題」にも目を向けるようになっていきました。環境について勉強していくうちに、廃材を使った作品に強く引かれるようになっていったそうです。

ダンボールとの運命的な出合い

「捨てられるはずの素材を使って、何か新しいものを生み出せないかということをずっと考えていました。ダンボールは検討していた素材の一つでした。旧牧志第一公設市場のすぐ近くでアトリエを構えていたおかげで、毎日山のように捨てられるダンボールを見ていました。具体的に素材との距離が近くなったので考えることが自然と増えたのではないかと思います」と振り返りました。

アート活動を進めていくうち、ダンボールの“習性”に気づきます。それは、水に浸けていると硬いダンボールが柔らかくなるという点。これが儀間さんの発想の転機となりました。

きっかけは、濡れたダンボール

「ある雨の日に市場の近くで濡れたダンボールを見かけました。そしたら、ダンボールの端の方がめくれているのに気付き、『もしかして、ダンボールは水に浸けると、糊が溶けて剥がれるのでは?』と思って実験したところ、簡単に剥がすことができました」と、その転機の瞬間を語ってくれました。

この手法を発見し、儀間さんのアート活動は飛躍的に表現の幅を広げていきます。「ダンボールを水に浸けると簡単に剥がせることが分かったので、最初はその紙を使って絵を描いていました。その後、ノートやレターセットなどを作り始めました」と、2011年に儀間さんのブランド【rubodan(ルボダーン)】が誕生しました。

初期の名刺入れ、しおりなどを経て、今はノートのほか、レターセット、ステッカーを作っています。

広がりを見せる「rubodan」の世界

儀間さんのすごい点は、この方法を自分の中だけに留めず、広く公開しているところ。「簡単にダンボールを紙にすることができたので、『SIMPLE PAPER MADE』と名付けました。特許を取ろうと思ったこともありましたが、このアイデアを広めて世界中でシェアされれば、きっと誰かの役に立つことがあるかもしれないと思い、アイデアを公開しています」と、自分ではない誰かの手で「rubodan」がさらなる発展をすることを儀間さん本人も楽しみにしているかのようです。

ダンボールを濡らして、干す!という簡単な工程
形を整えていきます

rubodan×オリオンビールのコラボが実現!

今回、その儀間さんの「rubodan」とオリオンビールがコラボレーションをすることになりました。「オリオンビールさんから企画連携のオファーが来た時は、ずっと一緒にお仕事したいと思っていたのでとてもうれしかったです。片思いが両思いになったぐらい感激しています!」と表現してくれました。

儀間さんのこれまでの作品の数々

最近、儀間さんの「rubodan」がさらに進化を遂げています。「rubodanを作っていた時、ノートなどを裁断すると、端切れがたくさん出ます。その紙が色とりどりで、いつか何かに使いたいと思い、取っておきました。2014年にその紙を使って、沖縄に届いている輸入品を作ってみようと思い、『流通と消費』をコンセプトに、『POP COLLAGE』というシリーズでコラージュ製作を始めました」と、新たなシリーズが立ち上がりました。

「最近はバスケットシューズなどを含めた私の私物を作品にすることが多いです。私たちの身の回りの物はどこかで製造されて、ダンボールに入って輸送されてきて、消費されます。そのことを少しでも考えてもらえるきっかけになればと制作しています」と、製法の「SIMPLE PAPER MADE」の可能性が広がっています。

「SIMPLE PAPER MADE」は、次なるステージへ

この作品が評価され、近々、香港で開催される展示会に出品することが決定しました。「今回は主催の雑誌社とのコラボレーションという形です。テーマは『AIR JORDAN1』。現在、スニーカーをたくさん作っている最中です。今後もいろいろと作っていきたいのですが、自分が影響受けた画集などをテーマに製作してみたいと思っています。そして、今はダンボールに特化しているのですが、それ以外の紙類も何かできたらと思うことはあります」と、夢はさらに膨らみます。「SIMPLE PAPER MADE」の次なるステージも楽しみですね。

『AIR JORDAN1』

儀間さんとオリオンビール

最後に、オリオンビールの中で好きな商品や思い出を聞きました。

「やはりドラフトが好きです。県外に住んでいた時に飲めた時は、とてもうれしく感じました! 那覇のおでん屋で友人の誕生会をしていた時に、カウンターの端で飲んでいた方々から、『あちらの方からです』と、ママさんからオリオンビールを頂戴したこともあります! その方がオリオンの社員さんでした!」と、過去にも“ご縁”がありました。

最後に、「ダンボールにも乾杯! と言われるように頑張りたいです(笑)。ダンボールも大切なオリオンビール社の素材の一つですから、丁寧にもの作りしていきたいと思います」と温かい言葉をいただきました。

儀間さんとオリオンビールとのコラボ商品、ご期待ください!

儀間さんに命を吹き込んでもらったダンボールたち

rubodanコラボ商品はオリオンビール公式通販で

「オリオン ザ・ドラフト」のダンボールが再生された、rubodanのステーショナリーセットは、オリオンビール公式通販でも発売しています。環境に配慮されていることはもちろん、なんとも可愛らしい商品となっていますので、ぜひご覧ください。

>>オリオンビール公式通販はこちら

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