【2022年の旧盆は8/10~12】沖縄の人が先祖と過ごす大切な3日間「旧盆」

沖縄のお盆最終日に行われる道ジュネーは沖縄の夏の風物詩/©OCVB

沖縄で最も重要な行事の一つがお盆です。沖縄では「旧盆」と呼ばれるお盆は本土のそれとは違い、沖縄独自の伝統が詰まった行事です。今回は沖縄のお盆について解説していきます。

沖縄のお盆はいつから?

沖縄の家庭にある仏壇。旧盆にはご先祖様へのお供えをします

沖縄のお盆は旧暦の7月13日から15日。沖縄ではお盆に限らず、さまざまな行事ごとは旧暦で行うことがほとんど。さらに、本土のように「お盆」と呼ばず、「旧盆」と呼ぶのが一般的です。

旧暦で行うため、新暦で考える日本のお盆とは日程がずれています。ちなみに2022年は8月10日(水)から12日(金)が旧盆となります。旧盆中は、沖縄では会社や学校だけでなく商店なども休みになることがありますので、この時期に沖縄旅行を考えている人は、ご注意を。

実は沖縄の旧盆は旧暦の七夕から始まっている!

旧盆というと旧暦の7月13日から15日の3日間というイメージが強いですが、厳密にいうとその前の旧暦7月7日のお墓参りがお盆の始まり。

沖縄では1年のうちに決められた3日しかお墓参りに行ってはいけないというルールがありますが、旧暦7月7日の七夕はその貴重な1日。この日に家族でお墓を掃除して、ご先祖様に「お盆が近づいてきましたよ」と案内します。

沖縄の一大行事「旧盆」3日間の流れ

沖縄の行事ごとには欠かせない重箱料理・ウサンミ。旧盆では最終日にお供えをします/©OCVB

ここでは、「ウンケー」「ナカヌヒー」「ウークイ」と呼ばれる沖縄の旧盆の3日間の流れについて解説していきます。

沖縄のお盆の初日「ウンケー」

お盆の初日ウンケーで食される、ウンケージューシーは沖縄の炊き込みご飯

ウンケーとはご先祖様を自宅に迎える行事のことです。沖縄ではご先祖様の魂はお墓にあるものとされているため、ここで自宅の仏壇にお迎えします。

ウンケーの日は朝からお迎えの準備をします。お仏壇を掃除したら、お供え物をそろえます。お供え物は常時供えているお茶、水、酒のほかに、果物を盛り合わせた盆やウンケー団子、ウンケージューシーと酢の物、葉を付けたままのショウガに箸をセットにしたお供え膳やサトウキビなどを用意します。

サトウキビは7節分の長いサトウキビ2本ずつをご先祖様が杖にするための「グーサンウージ」として仏壇の両脇に立て掛けます。さらに、2節だけの短いものを7本束ねたものも用意し、豊作への感謝として供えます。

夜になると、いよいよご先祖様のお迎え。門前でろうそくなどの灯を両側に2つ点(とも)し、沖縄の線香「ヒラウコー」を2枚焚いて出迎えます。

家にご先祖様を迎えたら、仏壇の前で「今日から3日間おもてなししますのでゆっくりしてください」という気持ちを込めて拝みます。家長から順にヒラウコーを2本ずつ、拝しながらご先祖様にご報告をしていくのですが、その時それぞれが「●●(家)の長男の●●です」と、名前をいってから行います。まるで、そこにご先祖様がいるように話し掛けるのも沖縄らしい風習かもしれません。

ちなみに、ウンケージューシーとは、沖縄風の炊き込みご飯のこと。この日は、家族もご先祖様と一緒にウンケージューシーを食べます。

お盆の中日「ナカヌヒー」

3日間行われる沖縄の旧盆の中日は、ナカヌヒーと呼ばれます。一般的にはこの日に、位牌を持たない家の者が位牌のある親族の家を回り、お中元を届けます。お中元は一般的に1,000~2,000円くらいのもので、お米やツナ缶セット、そうめんや洗剤などが定番です。この日は、位牌のある長男本家はお客様をお迎えするために家で待機。それ以外の親族は親戚回りをするので、ちょっとした車の渋滞が起こることも。

ナカヌヒーには、昼食にソーメン汁、夕食は煮物などを食べる風習があり、訪れた親戚にも振るまわれます。

お盆の最終日にして最重要日の「ウークイ」

お盆の最終日ウークイではウチカビを焚いてご先祖様をお送りする

お盆最終日のウークイは沖縄で最も重要な日の一つでもあります。ご先祖様をお見送りする日で、重箱料理のお供え物・ウサンミはこの日に登場。ご先祖様にお供えし、それを家族もご先祖様と一緒に食べます。
夜遅くにご先祖様をゆっくり見送ります。家長が仏壇にヒラウコーを2本拝し、ご先祖様に感謝の言葉を伝えます。それに続いて、家族もヒラウコーを拝しながら、同じく感謝を伝えていきます。それが終わると、最後に家長が拝みの言葉を述べ、家族は仏壇に手を合わせます。

あの世のお金・ウチカビ。沖縄ではスーパーなどで購入することができます

いよいよお見送りとなると、お仏壇の前で家長がウチカビを5枚焚き、お仏壇の酒をかけてご先祖様を天へ送ります。その後、縁の深い家族から順番にウチカビを3枚ずつ焚きます。また、仏壇のお供えはご先祖様へのお土産としてクワズイモの葉で包みます。

最後は門前でのお見送りです。ご先祖様への土産品を門前に供えたら家長がヒラウコーを2枚拝し、ご先祖様に3日間の感謝を伝え、帰りの無事を祈ります。それに続いて家族もヒラウコーを拝し、感謝とお送りの言葉を述べ、旧盆は終了します。ウークイ後は後ろ髪を引かれるとして、その日のうちに片付けを済ませます。

お盆に行う行事「道ジュネー」とは?

エイサーはお盆にご先祖様を送るためのもの。旧盆最終日に集落を練り歩きます

「道ジュネー」とは先祖供養のために旧盆最終日のウークイに集落を練り歩く行事。エイサーで太鼓を打ち鳴らしたりして舞い踊りながらご先祖様をお送りします。地域の青年会が行うことが多く、最近では旧盆中に昼夜を問わず道ジュネーを行っているところもあります。地域によっては道ジュネーのルートをSNSなどで公開しているところもありますので、見学したいという人はチェックしてみてくださいね。

今回は沖縄のお盆について解説しました。沖縄の人にとって、ご先祖様と過ごす3日間はとても大事な時間。島の伝統が受け継がれる大切な行事を知ることで、沖縄の人が常に大切にしている「ご先祖様への感謝の心」を感じていただけるとうれしいです。

参考ウェブサイト:沖縄県メモリアル整備協会沖縄ファミリーマートエイサーデジタルアーカイブ

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