沖縄本島周辺離島のパワースポット12選

沖縄県は、ニライカナイ神話や琉球開びゃく神話などの数々の神話や、代々続く先祖信仰などの影響で、昔から「拝所」や「御嶽(うたき)」を守り、見えない力を大切にする風習があります。

今回は、沖縄本島周辺離島のパワースポットをご紹介します!

公事の清明祭が行われる伊是名島の「玉御殿」

伊是名島の「玉御殿(たまうどぅん)」

まずは北部エリアの伊是名島(いぜなじま)から。

伊是名島は、沖縄本島北部の運天港(うんてんこう)から船で55分の距離にある離島です。琉球王朝の第二尚氏始祖・尚円王(しょうえんおう)の出身地として有名です。

難攻不落の城と言われた「伊是名城跡」の麓に「玉御殿」がある

この島の最大のパワースポットは、国指定の重要文化財にもなっている「玉御殿(たまうどぅん)」。島の南東に位置する伊是名城跡北側の麓にあり、尚円王の家族(左室)、親族(右室)を葬る王国時代の聖墓の一つです。1688年に、三代目となる尚真王(尚円王の子)が現在の石造製の墓に重修したと言われています。

ちなみに、この「玉御殿」では、1870年から、首里王府の指導により、「公事清明(クージ シーミー)」と言われる公事の清明祭(シーミー)が行われ、今でもこの尚家の清明祭を再現しています。一般的な清明祭では並ばない豚の頭や生魚などの供物のほか、盛り付ける器も伝統的なものが使用されます。

「玉御殿(たまうどぅん)」
住所:沖縄県伊是名村伊是名
電話:0980-45-2435(いぜな島観光協会)

琉球王朝の第二尚氏始祖・尚円王誕生の地で古を思う

尚円王の生誕の地と言われている「みほそ所」

また、尚円王の生誕の地と言われている「みほそ所」もパワースポットとして観光客に人気です。「みほそ」は沖縄の言葉で「中央」を意味し、まさに“おへそ”! そして、“へその尾(臍帯)”が屋敷内の大石の下に埋められているということから「みほそ所」と呼ばれて、島の聖地となっています。

「みほそ所」
住所:沖縄県島尻郡伊是名村字諸見
電話:0980-45-2435(いぜな島観光協会)

伊是名の絶景「海ギタラ・陸ギタラ」

手前が「陸ギタラ」で奥が「海ギタラ」

そして、伊是名島でもう1か所、「海ギタラ・陸ギタラ」をご紹介します。「ギタラ」は沖縄の言葉で「切り立つ岩」という意味で、海人(うみんちゅ)の言葉とも伝えられています。伊是名島の南東に位置していて、絶景スポットとしても人気。また、陸(アギ)ギタラ麓の展望台やアハラ御嶽などから見下ろすことができます。

「海ギタラ・陸ギタラ」
住所:沖縄県島尻郡伊是名村伊是名
電話:0980-45-2435(いぜな島観光協会)

まずは伊平屋島のシンボル「念頭平松」にご挨拶

樹齢約300年の「念頭平松」

続いては、お隣の伊平屋島(いへやじま)です。まずは島のシンボルであり、約300年と言われる悠久の時の流れを感じられる「念頭平松」をチェックしましょう。

木の高さは実に約8m、そして、最長幅は約14.5mにも及びます。地面につくほど伸びた枝たちは美しい形状を成して、見る角度によってさまざまに表情を変えます。

リュウキュウマツの代表的な枝張りで、その美しさから琉歌にも詠まれています。

「念頭平松」
住所:沖縄県伊平屋村田名
電話:0980-46-2526(伊平屋島観光協会)

伊平屋島の「クマヤ洞窟」

「クマヤ」とは「篭(こ)もる」という意味の沖縄の言葉で、全国に数多く残る、天照大神(あまてらすおおみかみ)が神々の争いを見かねて洞窟に隠れたという「天の岩戸伝説」が残る最南端のスポットです。江戸時代の国学者・藤井貞幹は「日本発祥の地は琉球だ!」という大胆な説を唱えていましたが、その根拠となったのが、この洞窟でした。

「神武天皇は琉球の恵平屋恵(ゑへやしま)に生誕あそばされたり」という言い伝えが残り、現在も多くの研究者が調査に訪れています。

沖縄県指定の天然記念物にもなっているこの「クマヤ洞窟」の内部は上の写真のような雰囲気です。

「クマヤ洞窟(天の岩戸)」
住所:沖縄県伊平屋村田名
電話:0980-46-2526(伊平屋島観光協会)

これぞ大自然の景観美「久葉山」

海に張り出すようにそびえる「久葉山」

その「クマヤ洞窟」の先に、海に張り出すようにあるのが「久葉山(くばやま)」です。

沖縄県内でも現在では珍しい、見事なくば美林に包まれた山で、県指定の天然記念物にも指定されています。海に突き出るようにそびえているので、白い砂浜、青く透き通る海に、緑のくば林が一望でき、大自然の景観美を楽しめるスポットとしても人気です。

「久葉山(くばやま)」
住所:沖縄県島尻郡伊平屋村田名
電話:0980-46-2526(伊平屋島観光協会)

神事には欠かせない「神アシアゲ」

もう一つ、まさしく神事に使われる場所「神アシアゲ」があります。祭祀の日に、神々が祝女(ノロ)に乗り移り、降臨する場所とされています。

島内には琉球王国時代さながらの茅茸きのものが我喜屋、島尻に残されていて、その周囲は、四季折々、さまざまな神遊び(かみあしび=神事の歌舞)が行われるので、ゆったりとした遊び庭(あしびなー)が広がっています。

「神アシアゲ」
住所:沖縄県島尻郡伊平屋村島尻
電話:0980-46-2526(伊平屋島観光協会)

船乗りたちの目印だった伊江島の「城山(タッチュー)」

伊江島のシンボル「城山(タッチュー)」/©OCVB

もう少し南下してくると、本部町(もとぶちょう)の本部港からフェリーでアクセスする伊江島があります。「オリオン ザ・ドラフト」にも使用されている大麦の故郷ですね。

一番有名なスポットは、島のシンボルになっている「城山」。三角帽子のような形をしていて、「伊江島タッチュー」の名で親しまれています。

城山は「オフスクレープ現象(古い岩盤が新しい岩盤に潜り込む中で一部が剥がれて新しい岩盤の上に乗る現象)」によって形づくられました。専門家の間でも、世界を見渡してもこの現象で作られた地形は伊江島の城山だけとも言われるほど、珍しいものだそう。

また、航海の安全と健康、豊作を祈願する城山御嶽(うたき)も備えています。

「城山(タッチュー)」
住所:沖縄県国頭郡伊江村東江上グスク原
電話:0980-49-3519(伊江島観光協会)

鍾乳洞が広がる粟国島の「洞寺(てら)」

歌碑の横に入り口がある「洞寺(てら)」

伊江島から少し西側に位置する粟国島(あぐにじま)にもパワースポットが存在します。

粟国島は那覇市の泊港から約2時間10分の船旅で到着します。琉球舞踊の人気演目「むんじゅる節」は、粟国島に伝わる民話がモチーフと言われています。

そのむんじゅる節の歌碑の横、雑木林に囲まれた階段を下りていくと、大きな鍾乳洞があります。「洞寺(てら)」と呼ばれているのですが、そこには約200年前に雲水という僧侶が、他の僧侶との賭けに負けて住みついたことから、島の人たちに「洞寺」と呼ばれたことが起源とされています。

昔から信仰心の強い島の人たちはここを“聖地”と崇めて、立木などの伐採を一切禁じて、島内外の人のための拝所になっています。鍾乳洞内部は歩道や照明が備わるなど、観光地としても整備されています。

「洞寺(てら)」
住所:沖縄県島尻郡粟国村
電話:098-896-5151(粟国村観光協会)

子宝に恵まれる言い伝えがある久米島の「ミーフガー」

久米島の「ミーフガー」/©OCVB

粟国島からさらに西南へ進むと、久米島があります。久米島へは、那覇からフェリーや飛行機でアクセスが可能です。

まずは、島一番のパワースポットと言われる「ミーフガー」へ。ここは、約400年前に2つの岩がぶつかり合って形成された岩壁です。2つの岩の隙間が女性器の形を連想させることから、子宝に恵まれたい女性が岩を拝むと、ご利益があるという言い伝えがあります。自然が織り成した圧倒的な存在感で、夕暮れ時は神秘的な光景が広がります。

「ミーフガー」
住所:沖縄県島尻郡久米島町仲村渠
電話:098-851-7973(久米島町観光協会)

久米島のマチュピチュ「宇江城城跡」

島を一望できる「宇江城城跡」/©OCVB

続いては、久米島の絶景で心身共にリフレッシュできる「宇江城城跡(うえぐすくじょうあと)」もおすすめです。

360度のパノラマが広がる城跡からは、島全体や奇跡の絶景として人気の「ハテの浜」が見渡せます。標高は約310m。沖縄県内に広がるグスク群の中では、最も高い場所に位置します。

そのため、“天空の城”や“久米島のマチュピチュ”などと呼ばれています。山頂付近まで舗装された道路があるので、夕焼けや星空を狙っていくのもおすすめです。

「宇江城城跡(うえぐすくじょうあと)」
住所:沖縄県島尻郡久米島町宇江城
電話:098-851-7973(久米島町観光協会)

摩訶不思議な久米島の「おばけ坂」

久米島の「おばけ坂」/©OCVB

そして、パワースポットとはちょっと違いますが、「おばけ坂」も寄り道してみましょう。

ここは一見すると普通の坂道なのですが、上り坂のように見えるのに、ボールを転がしてみると、転がり落ちていく…。そんな目の錯覚が生む“不思議な感覚”を生むため、「おばけ坂」と呼ばれています。旅の思い出にぜひ、体験してみてください。

「おばけ坂」
住所:沖縄県島尻郡久米島町具志川588
電話:098-851-7973(久米島町観光協会)


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