沖縄本とビールで過ごす時間|第6回【宝島】

ビール片手に読書。
本とビール、この2つのアイテムがあるだけで、時間がすごく豊かになると思いませんか? 自宅で過ごす時間も多くなった今こそ楽しみたい、沖縄本×ビールの過ごし方を、ジュンク堂書店那覇店とオリオンストーリー編集部のコラボ企画でお届けします。沖縄ファンの方にも沖縄県民にも、きっと新しい「沖縄」の発見があるはず!

6回目は芸術書担当の宮城朝一さん。宮城さんおすすめの1冊は、第9回山田風太郎賞、160回直木賞、第5回沖縄書店大賞をそれぞれ受賞した、真藤順丈(しんどう・じゅんじょう)さんの「宝島」。第2次世界大戦後の沖縄を舞台に、熱く生き抜いた若者たちを描く超大作です。宮城さんのおすすめコメントをご紹介します。

「宝島」(講談社)

 まず、ビールを呑みながら本が読めるのか? と疑問を抱く人が少なからずいると思われるが、ほとんど毎日、何かしらの本を読んでいる僕の意見を言わせてもらえれば、もちろん読める。ただ、各種のお酒にぴったり合う料理やツマミがあるように、呑んでいるときにうってつけの本というのがある気がする。

 個人的な経験から言えば、呑んでいるときには物語性の強いエンターテインメント小説を読むのがしっくりくる。物語に酔う(あるいは文章に酔う)のも酒に酔うのも実は同じようなものだからかもしれない。

 その点『宝島』は紛れもなく物語性の強いエンターテインメント小説であって、呑んでいるときに読むものとしてはうってつけの1冊だ。内容は実に多面的なので、あなたに合った読み方ができるだろう。戦後の沖縄を舞台にした歴史小説として、そこに生きた若者たちの青春小説として、ある種の革命小説として、あるいは任侠小説として……。沖縄の言葉を駆使した語り口も非常にユニークで魅力的だ。

 酒にも本にも人によって好みというのがあるけれど、自分に合った(言ってみれば自分勝手な)読み方をすれば、たいていの本は面白い。気の向くままに手に取り、勝手な読み方をして、自由に感じ、考える。これはあまり知られていないが実は、飽きたら途中で投げ出してもいい。要するにそれくらい気楽に構えることが本を読む秘訣の1つということだ。そしてこれは皆さんご存知だと思うが、気楽になるためには「とりあえずビール」が手っ取り早い。騙されたと思って「ビール片手に読書」、やってみてはいかが。

ジュンク堂書店那覇店・宮城さんのコメント

【本の紹介】
「宝島」
講談社刊
真藤順丈著

【解説】
英雄を失った島に新たな魂が立ち上がる。固い絆で結ばれた三人の幼馴染みーーグスク、レイ、ヤマコ。生きるとは走ること、抗うこと、そして想い続けることだった。少年少女は警官になり、教師になり、テロリストになり、同じ夢に向かった。

【ジュンク堂書店那覇店】

ジュンク堂書店那覇店の沖縄県産本コーナー

那覇市の国際通りのほど近く、沖映通り沿いにある県内最大級の書店です。ビルの地下1階から3階まで、ジャンルごとに書籍が並びます。沖縄県内の出版社が出す“沖縄県産本”のコーナーも県内最大級! 沖縄旅行の際に、ぜひ立ち寄ってみてください。
https://honto.jp/store/detail_1570050_14HB320.html


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