4月に食べたい!沖縄の旬の食材&おいしい食べ方

夏野菜や果物がおいしくなるシーズンがスタート!/©OCVB

本土に比べて年間を通じて気温が高い沖縄。常夏のイメージを持たれることもありますが、野菜、果物、魚介類、海藻、それぞれに“旬”があります。旬を迎えた食材は沖縄県内の市場やスーパーマーケットに並び、飲食店でも味わうことができます。

今回は4月に食べたい食材や、旬のものを使ったレシピを紹介します。沖縄旅行中はもちろん、食材が手に入ったらぜひご自宅でもオリオンビールと一緒に、沖縄の旬のものを味わってみてください。

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4月の旬・野菜編

豚肉と相性抜群!「冬瓜(とうがん)」

冬瓜の旬:4月下旬~9月
沖縄では古くから食べられてきた冬瓜/©OCVB

「冬瓜」は、冬という字が入っているので冬野菜と思われがちですが、実は夏野菜。これから旬を迎えます。夏に収穫して冬まで保存が効く野菜でもあり、沖縄では玉のまま風通しの良い軒下などで保存します。

豚肉や鶏肉と一緒に煮たり炒めたりするとおいしいですよ/©OCVB

冬瓜は沖縄では「シブイ」と呼ばれ、よく食べられています。実の96%が水分で淡泊な味ですが、かつおだしや昆布と一緒に煮込むとおいしくなります。特に豚肉と相性が良く、家庭でも豚ロースや豚バラと冬瓜を、かつおだし、酒、しょうゆ、ニンニク、ショウガと、あれば島唐辛子などを加えて煮込む料理を良く作ります。

また、昆布とかつおだし、酒、しょうゆで煮込んだ冬瓜を冷凍しておき、そのまま食べるという方も。冷たい冬瓜煮は、お酒のアテにもピッタリです。一度に大量に作って保存できるのも便利ですし、スープや炒め物にもアレンジできて重宝します。

【レシピをチェック!】
夏に食べたい!伝統のほっこり冬瓜の味噌煮。『シブインブシー』
骨付き鶏が決め手!おかずになる沖縄の具沢山スープ『鶏汁(とぅいぬしる)』

そろそろ食べ納めの時期「トマト」

トマトの旬:12~5月
旬の時期になるとさまざまな種類の沖縄県産トマトがスーパーマーケットに並びます

沖縄のトマト栽培は9~10月頃に定植、12月頃から出荷が始まり、5月頃には収穫を終えます。そのため、旬のトマトはそろそろ食べ納め。この時期、スーパーや青果店には、高品質の中玉トマト「フルティカ」や、糖度の高い「ちゅらとまとミニ」など、さまざまな種類の沖縄県産トマトが並んでいて面白いですよ。

サラダでそのまま味わうのはもちろん、スープ、トマトソース、炒め物などにも使用でき、価格もこの時期はお手頃になっています。

旬のトマトを買い込んでトマトソースにして保存するのもおすすめ

少し沖縄っぽくいただくなら、トマトソースを作ってパスタにかけ、そこに沖縄の島胡椒「ピパーツ」をお好みで。ふわっとした香りが旬のトマトの甘みによく合います。

4月の旬・果物編

石垣島で旬が始まる「ピーチパイン」「ボゴールパイン」

ピーチパインの旬:4~8月/ボゴールパインの旬:4~7月
パイナップルがおいしい季節が始まります!/©OCVB

沖縄を代表する果物の一つ、パイナップル。その歴史は古く、沖縄のパイナップル栽培のスタートは1866年にさかのぼります。石垣島沖で座礁したオランダ船から川平湾(かびらわん)に漂着したパイナップルの苗が沖縄に伝来したのが最初といわれています。

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沖縄のパイナップル|国産のほとんどが沖縄産!食べ頃や品種などを紹介

気候が温暖で、酸性で水はけの良い赤土の土壌を持つ沖縄はパイナップルの栽培に適していることもあり、現在では国産のパイナップルのほとんどが沖縄県産となっています。そんなパイナップルの旬は、石垣島では4月下旬~7月頃、沖縄本島では5月中旬~8月初旬頃。4月に入ると、そろそろ石垣島のパイナップルが旬を迎えます。

パイナップルには種類がさまざまありますが、この時期おすすめなのは「ピーチパイン」と「ボゴールパイン」です。

一般的なパイナップルより果肉が白いピーチパイン

「ピーチパイン」の正式名称は「ソフトタッチ」。1999年に品種登録されたパイナップルで、その名の通り桃のような香りがします。1個400~800gほどと小ぶりで、甘みがありクリーミーなのも特徴的。収穫時期が2カ月足らずと短いので、気になる人は今こそ味わうチャンスです。冷やさず常温で、少し熟してきたくらいに食べるとおいしいですよ!

手でちぎって食べるスナックパインことボゴールパイン

「ボゴールパイン」は一般的に「スナックパイン」とも呼ばれるパイナップルです。こちらも名前の通り、手でちぎってスナックのように食べられるのが最大の特徴。酸味が少なく糖度が高いので、甘さをしっかり感じられます。こちらも常温で、ざくざくとちぎって豪快に食べてくださいね。

味わい方いろいろ、甘酸っぱさが魅力の「パッションフルーツ」

パッションフルーツの旬:4~7月
購入時はツルツル光っているパッションフルーツを選ぼう!

「パッションフルーツ」は奄美を経て沖縄に広まった、甘酸っぱい香りの南国フルーツ。果実を半分に切ってみると、種をたくさん含んだゼリーのような果肉が出てきます。一般的に果皮がツルツルしているものほど酸味があるといわれています。

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シワシワになったら食べ頃。種も一緒に食べられます

おいしく食べるには、購入後しばらく常温で置いてシワシワになるまで熟させます。いい具合に熟してきたら、その後は冷蔵庫で保存を。果肉だけをスプーンですくい出して冷凍し、お酒に混ぜるという使い方も。酸味と甘みがほど良くて、特にサワー系のお酒とよく合います。

パッションフルーツの果肉は意外と使い勝手がよく、ゼリーにしたりジャムにしたりシロップにしたり、酢の物やサラダにプラスしたりもします。しょうゆを混ぜて白身魚やローストビーフに合わせてもおいしいですよ。

4月の旬・魚編

日本で一番早い初ガツオを味わえる「カツオ」

カツオの旬:3~4月
初ガツオは4月の沖縄で味わおう。沖縄本島の本部や石垣島で水揚げされます

「カツオ」は沖縄では3~4月に旬迎えるため、日本で一番早く初ガツオが味わえます。沖縄ではカツオは「カチュー」とも呼ばれ、親しまれている魚の一つ。料理にカツオダシを多用する沖縄では、カツオはなくてはならない食材です。

【レシピをチェック!】
体に染みわたるかつおの味わい…手軽にできる汁物「かちゅー湯」

カツオの町・本部町(もとぶちょう)の渡久地(とぐち)漁港。沖縄美(ちゅ)ら海水族館の近くです/©OCVB

沖縄本島では本部町(もとぶちょう)でカツオ漁が行われていて、「本部といえばカツオ」といわれるほど。1本釣りで日帰り操業するため、新鮮なカツオが水揚げされます。この時期、本部の渡久地(とぐち)漁港へ行くと、近所のおさしみ屋さん(沖縄で魚屋のこと)で、安くておいしいカツオが手に入ります。

沖縄のカツオは新鮮なので刺身で食べても美味!

沖縄っぽくおいしく食べるなら、一味をプラスした米酢で食べるか、地元のお父さんたちがお酒のアテにしている「酢みそあえ」で。カツオの刺身やタタキと、キュウリとタマネギのスライス(沖縄では太く切ることもあります)に酢みそをあえて、ザクッと混ぜたらできあがり。オリオンビールや泡盛と一緒に食べれば、この季節だけの幸せを感じられますよ。

参考文献:沖縄で楽しむ家庭菜園(琉球新報社)、からだにやさしいおきなわ島やさい(ボーダーインク)、沖縄の食材・料理(東邦出版)、沖縄食材図鑑(楽園計画)
参考サイト:旬の食材百科沖縄県漁業協同組合連合会

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