「東御回り(あがりうまーい)」琉球王国時代から続く、思い、願う巡礼の旅

琉球王国時代、いろいろなことを思って、願って拝所を巡る「拝所回り(うがんまーい)」が、各地で行われていました。

その代表的なものに、「東御回り(あがりうまーい)」があります。琉球祖先神・アマミキヨの渡来地として、そして、五穀発祥の地として、今でも多くの人が巡拝しています。

ちなみに、沖縄の言葉で「東」は「あがり」といい、文字通り、「東」を指します。余談ですが、「東江」さんという苗字の人も多いですが、こちらは「あがりえ」さんと読みます。

「東御回り」は、首里の園比屋武御嶽(そのひゃんうたき)を出発し、与那原、佐敷(さしき)の拝所を経て、知念に入り、ティダ御川(うかー)、斎場御嶽(せーふぁうたき)、知念グスク、知念大川(ちねんうっかー)、ヤハラヅカサ、受水走水(うきんじゅはいんじゅ)などをまわり、玉城グスクまで、計14の聖地を巡ります。

「園比屋武御嶽」からスタート

「東御回り」のスタートは、首里城公園内にある「園比屋武御嶽」。

王家の拝所として使用されていた「園比屋武御嶽」/©OCVB

与那原町〜南城市へ

その後は、現在の与那原町(よなばるちょう)にある「御殿山(うどぅんやま)」、霊力を得る儀式・御水撫で(うびなでぃ)が行なわれた霊泉「親川」、琉球三山統一を果たした尚巴志(しょうはし)ゆかりの地で、南城市・佐敷に移り住んだその祖父・佐銘川大主(さめがわうふぬし)が祀られている「場天御嶽(ばてんうたき)」と呼ばれる「イービヌ森(むい)」と巡っていきます。

東御回り最高の聖地「斎場御嶽」

その後は、「月代(つきしろ)の宮」がある「佐敷上グスク」、国王や聞得大君(きこえおおきみ)が久高島参詣の時に、祝女(ノロ)たちが航海安全を祈願してオモロを謡い祈った「テダ御川」、そして、聞得大君の即位儀礼・御新下りが行われた、東御廻り最高の聖地「斎場御嶽」と訪れていきます。

「佐敷城グスク」は尚思招(しょうししょう)が築いたとされる/©OCVB

有名な三角形の岩「サングーイ」を抜けると、香炉が置かれていて、その東方には海の先に久高島が望めます。

※現在、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、2020年6月から、密を避けるために「サングーイ」から先への立ち入りができなくなっております

斎場御嶽の三角形の岩「サングーイ」/©OCVB
ここから久高島を望むことができる/©OCVB

アマミキヨゆかりの地へ

そして、石造りのアーチ門が美しいグスク「知念グスク」、その北の裏門から数百メートルのところにある「知念大川」、百名ビーチのほど近くにある泉「受水・走水」、アマミキヨがニライカナイ(海のはるか彼方にある神々の住む理想郷)から渡来し、久高島に降り立ち、次に本島に降り立った、その最初の地といわれている、百名ビーチ沖にある「ヤハラヅカサ」と進みます。

沖縄最古の歌謡集・おもろさうしにも謡われた「知念グスク」/©OCVB
かつては知念村民の生活用水だった「知念大川」/©OCVB
“神田”として現在も稲作儀礼が行われている「受水・走水」/©OCVB
干潮時に全貌を現すヤハラヅカサ/©OCVB

そのアマミキヨが仮住まいをした「浜川御嶽(はまがーうたき)」、アマミキヨが丘陵部へ進出して開いた安住の地と伝えられる「ミントングスク」、ラストはアマミキヨが築いた琉球七御嶽の一つで、「アマツヅグスク」とも呼ばれる「玉城グスク」と続きます。

「浜川御嶽」の“ハマガー”は“浜辺にある泉”という意味/©OCVB
本丸門はニライカナイに通じると伝えられている「玉城グスク」/©OCVB

観光名所にもなっているところもあるので、「東御回り」のルートで沖縄を巡って、琉球の時代を偲(しの)んでみてはいかがでしょうか。

参考文献:「拝所回り(うがんまーい)200選」(風土記社)、南城市の観光ポータルサイト「らしいね南城市」


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