People’s Art Gallery オーナーHIROさんに聞く、沖縄のアートシーンへの想い(前半)|#オキナワッタインタビューvol.2

インスタグラムメディア「オキナワッタ」では、沖縄の魅力を発信するチューハイブランド「WATTA」にまつわるストーリーや、沖縄の新しい魅力、活躍する人物などを紹介しています。

そんなオキナワッタがお送りする、インタビュー企画🗣💬

「オキナワッタ」の中の人、MANARiNが、沖縄で活躍する面白くて素敵な方々にインタビューしてご紹介していきますので、ぜひお楽しみくださいっ♩

今回は、北谷町アメリカンビレッジでアートギャラリーを運営しているHIROさん!

People’s Art Gallery オーナーのHIRO(町田宏器)さん。

2021年、初のオキナワッタインタビューは、北谷町アメリカンビレッジにあるアートギャラリー「People’s Art Gallery」のオーナーHIROさん!

アメリカビレッジ内で開催しているアートイベント「Okinawa Art Market」の主催者でもあり、アーティストとアート好きがつながる場所、そして沖縄の人がアートに触れる空間を作っている、そんなHIROさんにインタビューしてきました!

HIROさんの学生時代

MANARiN(以下M):HIROさんずっと沖縄でしたっけ?

HIRO:一回出てるよ!18歳の頃に東京に行ってる。高校卒業して、琉大の観光産業観光科行ったんだけど、大学一年生の時に、芸能事務所の人と知り合って…。興味あるなら見に来ない?みたいな感じで、無料で飛行機代出すって言うから(笑)行って、そこでお芝居の仕事がたまたま決まって…。

んじゃ、お芝居の仕事しましょう!ってなって、結局6年くらいいたかな。大学も、最初は休学だったんだけど、休学出来る期間にも限度があるからさ。結局辞めて、中退してから5.6年東京に住んでたの。

M:そんなに長くいたんですね〜!

HIRO:そう。18から24か。そうだね、約6年ぐらい。3年前に帰って、24くらいに帰ってきて、、

M:そうだったんだ!知らなかったです。じゃあ、1年だけ大学にいて、もうやめちゃったんですね。

HIRO:うん。そうだったんだけど、一応帰って来るたびに大学には遊びに行ってて、夏にある大学のバーベキューとか参加してたよ。

M:なるほど!大学の友達との付き合いはあったんですね!

HIRO:そう!今でもある。あと学科の先生も仲良かったから、ゼミの先生とか、一年生だからゼミはないけど凄い気にかけてくれてて、大学は好きだったな〜。めっちゃ楽しかった!

M:だから、戻ってきたい気持ちもあって、休学してたんですね〜。

東京いる間はずっと、その舞台というか、お芝居のお仕事をしてたんですか?

HIRO:映像の仕事とか舞台とかやってたよ。バイトしながらとか。

M:すごーい、じゃあ知る人ぞ知る俳優じゃないけど、そういう感じなんですね!

HIRO:そうそうそう。知る人ぞ知る。笑

HIROさん俳優時代。提供:HIROさん

M:あ!でも確かに演技とか、インスタのストーリーでやってる、歌い出すコンテンツ、たまにやってますもんね(笑)

HIRO:いや、またね、今年、来年か。来年って言ってもすぐ来年なっちゃうけど。お芝居とかまた復活しよう、ってかしたくて。なんか自分で映像作品とか作りたいっていうか。

ちょうどここ一週間の話なんだけど、、映画作ろう!ってなってて、まずは短編一本と、ちょっと長いやつ撮って、公開できたらな〜って。今ね、そこに燃えてる。

M:すごーい!

HIRO:そう、またお芝居っていうか、そういう演技のお仕事。

M:自分が出る感じですか?

HIRO:そうそう。自分も出たい!もう1回お芝居やってみたいなっていうのと、あと自分の脚本と演出、監督をしてみたいな〜と思って、今やりたくなってる。なんか昔の、3年前の自分とは全然違うからさ。

M:へ〜!(うなずく)

HIRO:そうだよね、これしか知らないもんね(笑)

M:うん。出会った時からこれでした、HIROさん(笑)だって去年ですよね、言ったら。Okinawa E-Motion で。

HIRO:え?E-Motionの現場で会ったけ?会ったか!

M:そうそう、チコさんの手伝いで来てましたよね。

そう!、HIRO展の時、HIROさんのお母さんが、コラージュみたいなの作ってたじゃないですか。それで、HIROさん昔はこんな感じだったんだ〜って思いました。シュッとしたイケメン時代の写真、入ってましたよね!笑

People’s Art Gallery で開催した「HIRO展」での展示。

HIRO:あれ凄いよね。この時はさ、自分は知ってたんだけど、男性が好きとかさ。

知ってたけど、俳優である以上、どんな役でもこなさないといけないから。事務所の方針としてはね、フラットであってほしい、なんかそのイメージが付きすぎちゃうと、そういう役ばっかりに偏ったりするから、何でもこなせる俳優であってほしいっていうので、あまりその私的な感情というか、趣味みたいなのはあんまり出さないでほしいって言われてて…。

「実は男性が好きなんです」っていうのは、信頼している人だけに言って!みたいな感じだったんだけど、自分を抑えている感じだったのね。

自分もまだ20代、18から始めて、19、20って、どんどんこう自我みたいのが出てくるさ、やりたい事とか。なんか「自分でいたい」みたいなのが強くなっていって。

その時もお芝居好きだったんだけど、今、今の自分にしっくりきてるし、結構自由にやってて、そんなHIROにこうやって集まってくれる周りもいるっていうか、「それがHIROさんだよね!」って認めてくれる人達がいるから、そういう状況になった時に自分がどういう言葉発するんだろうとか、どういうお芝居するんだろうっていうのに興味があるから、またやりたいな〜。と思ってる。

M:なるほど。あの時とはまた違う、自分がちゃんと生きている感じ?

HIRO:そうそうそう。絶対違うんだろうな〜と思って。

期間も空いてるし、そのやってた時もさ、その演技なんて分かんなかったけど、何が芝居で、何がいい演技っていうのさえ知らずに一生懸命やってただけだったんだけど、3年あいて、できるわけないっても思うけど。だけどなんか、それでもいいんじゃない?みたいな、面白いんじゃないかな〜と思って。これは来年の挑戦!

M:いい!楽しみですね〜!

HIROさん俳優時代。提供:HIROさん

あと、さっきの話に続くんですが、私はこのHIROさんに最初から出会ってるから、これが「HIROさん」なんですけど、このHIROさんになるまでに、やっぱり色んな経験してると思うんですね。さっきちょっと言ってましたが、俳優やってた時も、自分「町田宏器」を隠さないといけないとか、抑えないといけない時期もあったって…

HIRO:学生の時とかもね、いじめられるのかな?とか。タブーだと思ってたから、そういうの。

M:その時はずっと隠してたんですか?

HIRO:抑えてた、なんか隠してた。だからわざと女の子の中に好きな人作ったり。誰かに聞かれた時に言うために。女の子に対して、自分の中での恋愛対象ではないけど可愛いなっては思うから、可愛いって思う人の名前を言ったりしてたな〜。

M:そうだったんですね〜。学生とか、やっぱり小さいうちってストレートすぎて、そういうのも色々言われたりしますもんね。

HIRO:まぁ、そういうのもあったか分かんないけど、留学とか、結構なんか外に出たかったのよ、ずっと。留学した事で視野も増えたし、あ〜なんか、一箇所で苦しまなくていいんだみたいな。こっちで苦しかったら、どっか行っちゃえばいいんだ〜って。逃げる場所って世界にいっぱいあるじゃんみたいな。自分でこの場所だけだって思ってるだけで、場所変えたらいいじゃんみたいな。

M:留学はいつ行ってたんでしたっけ?高校?

HIRO:高校が一番長かった。でも小学校から、短期で夏休みのうちに2週間ホームステイとか、中学校も夏休みの期間使って4週間行って、高校が10ヶ月か。もっと長く行きたかったんだけど、なかなかね、行けなかった。

M:留学行って、自分の中で何か変わりましたか?

HIRO:留学行って…どうだろうな。海外では、いい意味で人の意見とか、人の目を気にしないっていうか。HIROはアメリカだったんだけど、自分の好きなものはこれ!ってはっきり言うから、そういう部分では、なんか「自分は自分でいい」というか…そういうのはすごいあった。

M:いつから自分は男の人が好きっていうことに気づいたんですか?

HIRO:保育所行ってた時くらいかな〜

M:もうそれがHIROさんにとって普通で…?

HIRO:普通。でも言ってはいけないって思ってた。

M:その時から?え!そうなんですか!

HIRO:そう。タブーっていうか、うん…思ってたよ。言ったらダメみたいなのはあった。

多分、それ思ったのは、甥っ子がいて、甥っ子に対してさ、親であるお兄ちゃん夫婦が「好きな人いるんだよね?」みたいな話をしていた時。甥っ子が、2人の子の名前を言いよったわけ。そして1人が男の子だったんだけど、「〇〇は男の子さ、だから〇〇ちゃんでしょ?」みたいに言ってたの。何気ない会話だけど、HIROはその時、そういうので「自分は女の子を好きでいなきゃいけないんだ」って感じて。聞くときも「クラスの女の子の中で誰好きなの?」とか、普通に小学生同士の会話とか、親との会話とか「好きな女の子できた?」とか、男の子だからそうやって聞いちゃうじゃん。誰からも「男の人で男の人が好きなことをゲイっていうんだよ」っては教えられなかったけど、自分はちょっと違うのかな…ってすごいそれは感じてた。

そして、女の子の方が気が合う人が多かったから、女の子と遊んでると男の子から「女まさー(沖縄の若者方言で女好き)」みたいに言われたりすることもあったし…。そういうのがあったかな〜。

バレンタインとかあるじゃん。普通に友達として遊んでた子から「好きです」みたいな感じでバレンタインもらってたけど、自分はなんか、そういうのは違うな…と思ってたから(笑)なんか、きゅんきゅんするのは男の子。みたいなのがあったよね。

M:そうなんですね〜。そんな小さいうちから!

HIRO:早かったと思う、そういうのを感じたのが。周りに聞いたら意外と中学生とか高校生くらいからとかいう人もいるけど。

M:じゃあ結構長い間、自分の中で、自分しか知らない自分があって…

HIRO:そう、色々考えてたかも。何なんだろうってみたいなのは、ずっと小さい頃から考えてた。

M:俳優時代とか、それは俳優として隠さないといけないけど、HIROさんのプライベートでは普通に出してたんですか?

HIRO:うん。友達とかには話してた。

M:その素直になれたきっかけはあったんですか?「まぁいいかな?この人に言っても」というか。

HIRO:きっかけは…すごい仲良い女の子が、女の子と付き合ったの!

M:おー!(びっくり!)

HIRO:その時HIROは東京に住んでて、年に1〜2回帰ってくるから、そのタイミングで報告を受けて…。沖縄にいた時から、周りもまだHIROのこと知っている人がいない時に、ちょっと男性とお付き合いとかあったりして、19、20歳くらいの時とか。で、また東京から沖縄に戻ってくるタイミングで、その女の子の親友から「実は女の子と付き合ったんだよね」って言われて。「あ、実はHIROも男の子好きだよ!」ってなって、「そうだよね?」みたいな感じで言われて(笑)

HIROはHIROだから、って全然その子も驚かなくて、そういうのかな?きっかけみたいなのは。向こうが先にオープンになってくれて…。

学生の頃の友達に改めて聞くと「HIROは男の子とか女の子とかじゃなく、HIROはHIROだったよね!」みたいによく言われる。だから驚かない感じなのかも。めっちゃ男だと思ってたのに!とかではなく、中性のところにいたから。学生の頃の友達に久しぶりに会ってさ、中学生の頃の同級生男子に。男子とあんまり遊ばないんだけど、たまに会った時とか「中学校の頃、好きだったよ(笑)」とか言うと喜んでくれる。「嘘!まじかー?」って(笑)

M:ありがとう!みたいな感じ?(笑)

HIRO:うん(笑)あと、やっぱり東京に行ってて、周りが地元じゃないっていうのが、ちょっと楽になるというか、誰も自分を知らないからオープンになっていって、周りもなんかそういう人が増えてきて。意外とめっちゃいっぱいいるじゃんみたいな。

で、別になんか、ゲイとかレズとか、ストレート関係なく遊ぶっていうのもあって、フラットでいいんだ!ってどんどん楽になってきて、自分からは「ゲイです」って言わないけど、全然聞かれたら答えるみたいな感じ。それがすごい楽だなーって。

でも、伝え始めたのは18?19、20歳くらいかな、徐々に。改めて「私は男性が好きです」みたいな感じで公表したことはない。いわゆるカミングアウトみたいなものはなくて、普通にこう…

M:仲良くなっていった人達?

HIRO:そうそう、普通に周りも受け入れてくれてたから、こうであるHIROを。

「え?ゲイなの?」みたいな感じじゃなく「多分そうでしょうね」みたいな感じで最初っから接してくれてたから、「そうなんだー?で、彼氏いるの?」みたいな。フラットっていうか、普通に男性が女性好きなような感じで、「え?嘘、まじで?!」みたいな人が東京で運良く周りにいなかった。

M:HIROさん自身も、苦しいとか思わず、普通に自分として素が出てたのかもしれないですね!だから周りも不自然に思わなくて…というか。

HIRO:うん、逆に嘘つくのが苦しくなった時もあった。

学生の時とか、友達に嘘ついてるから、すごいこっちも心オープンにできないというか、友達だけどある程度距離をおいてるというか、それが自分でも嫌だったし、友達なのに嘘ついてるような感じがすごい嫌で、そういうのあった。めっちゃ顔ひきつってたと思う(笑)嘘つく時、顔に出やすいから(笑)

M:バレてたかもしれないですね、もしかしたら(笑)

それを考えると…今は、幸せですか?

HIRO:幸せだね。うん、幸せだね。

People’s Art Galleryのカウンターで仕事中のHIROさん。

M:HIROさんの周りも、すごくいい人いっぱいいますよね。客観的に見てても。

HIRO:だからよね、マジで思う。唯一誇れることかもしれない。唯一っていうか、本当に。

今まで生きてきて、何が1番あなたの人生で誇れますか?って言われたらHIRO、周りの人だと思う。HIROの周りにいる友達は誰にも負けない。面白い人だったり個性的な人だったり、いい人達がめっちゃ集まってるなーと思う。みんな人それぞれ生きてるけど、すごい皆でこう補い合いながらやれてるから。結局人よね。1人で出来たこととか本当に何もないなって実際思う、今。昨日もその話したんだけど、トイレくらいだねって(笑)

M:爆笑

HIRO:1人でやるのは本当トイレ行く時くらいで、あとは全部、人と関わりながらお店もオープンして、俳優の話とか仕事のことも、ご飯食べさせてくれたりとかも、ギャラリーオープンしてからも、人との繋がりだな〜って。

なんかね、最近ワクワクするポイントの1つとしても、今までこう出会ってきた人達が、今、仲間集めをしているような気がして、どんどん繋がっていくような気がして、それもなんかすごいワクワクしつつ、今までも1対1とか、グループとか友達同士とかで、いっぱい人と繋がってきたけど、HIRO、人と人を繋げるのも好きなんだけど、それが一気にガッ!て集まりそうな気がして、みんなで何か、間接的にでもできていくんじゃないかなーって思うから、楽しみ!

M:アートマーケットも確かにそうですよね。初めて見る作品に人が触れて、隣のアーティスト同士の繋がりができて、HIROさん、人を繋げるのが好きなのは確かにそうだなって思いました。

HIROさんに会いにきた人同士がギャラリーで友達になるみたいな。あ!この前見ましたよ、そういえば!HIRO展の最終日。そう、HIROさんに会いに行ったのにいなかった日!(笑)

(前日にギャラリーの鍵を無くして、その日は色んな場所に電話したり忙しかったHIROさん)

その時に、HIROさんの同級生かな?お友達が来てて、スーパーこうくん(People’s Art Galleryでお手伝いしていたアーティストさん)が、その人と「自分の絵です」とは言わずに最初その人と絵を見てて、お友達が「この絵めっちゃ好き!」って言ってて、「あ、実は僕が描いたんです〜!」っていう話から、めちゃくちゃ盛り上がってました!(笑)

HIRO:そんなことあったんだ!嬉しい!

M:そう、「めっちゃいい!めっちゃいい!」ってすごい2人で盛り上がってて、その横で私達も他の絵を見ながら投票して、素敵〜って思ってました。最終日にHIROさんいないとは思わなかったけど(笑)

HIRO:本当にね、最悪だったよ(笑)HIRO展最終日なのに、嘘でしょ?って(笑)あの鍵が、まだ見つかってないの(笑)

M:ええ〜〜(笑)

HIRO:だけど、それを知って、みんながHIROの鞄を見張ってくれてる。お店出る時に「携帯、財布、ある?鍵も全部ある?」って全部確認してくれるから、助かる(笑)支えられて生きてる(笑)こんなにポンコツだっけ?って自分で思うもん(笑)

ギャラリーオープン

ギャラリー前で笑顔のHIROさん。

HIRO:ギャラリーのオープンは、ずっと考えてたわけじゃなくて、その時「ぱっ!」と思ったんだよね。なんか、「ギャラリーしよ!」みたいな。

M:あ、その時の思いつきで、動いたんですか?

HIRO:そう、思いつきで動いちゃったから、動いてて、一年経ったじゃん。その時めっちゃ必死に必死に動いてた自分だったから、なんかこう、やりたいこととか、夢みたいな、ちょっと今の自分よりはちょっと上に目標置くみたいなことができてなくて。

毎月毎月こなすのに必死だったんだけど、コロナもあって、一回なんかこう全部ストップしちゃった時期があって、それで一回見直しに入って、本当に何がやりたいのかとか、ギャラリーで何を伝えたいのかとか、ギャラリーの展示のスパンとか見直したいと思って…やっぱ、ダメだーってなった時もあったけど。でもまた、見直したことで、こんなことが伝えたいんだって自分で分かったし、久しぶりにコロナの自粛期間が明けてからもまた色々やってたんだけど、でもあんまりこう、ワクワクするような夢みたいなの最近なかったから。

M:なるほど〜。ギャラリーがオープンして、一旦やりたいこと一つ叶えて、とりあえず必死に動かしてる状態だったというか、、

HIRO:うん、でもまた新しくやりたいこととか3つくらい出てきたから、楽しいな〜楽しみだな〜と。最近ワクワクしています♪笑

M:いいですね〜!最近、ギャラリーをオープンして一周年経ちましたが、オープンしようとなったきっかけとか、聞かせて欲しいです。

HIRO:沖縄に帰る前から、Ms.Little Chicoっていう友達がイラストレーターやってて、その時は東京で活動してて、HIROも芝居やってて東京にいて。

沖縄にいて18年間、美術館に行ったり、アートイベントに行ったりしたことなかったんだけど、東京に行って、チコとかイラストレーターの友達と関わってたら、じゃ、友達の個展があるから〜とか、友達のアートイベントが一個あるから一緒にいこ〜みたいなことが多くて、ついて行ってたら、そういうアートイベントが好きになって…

で、周りにもアーティストみたいな人、そういうのが好きな人も増えていって、それでチコと一緒に、いつか地元沖縄でもアートイベントやりたいっていう思いがあって、「いつかやりたいね〜」みたいに話はしていたんだけど。

そっからHIROが一旦役者をやめて、沖縄に帰ることになったわけさ。その時に、チコは東京にいるじゃん。じゃあHIROが、誰か一人が沖縄いたら動けるんじゃないかなーってなって、会場探しとか沖縄のアーティスト事情とか、どんなアーティストがいて、どんなアートイベントがあって、っていうのを現地で調べたりして、チコもネットとかで色々調べられるから、HIROに「こういうイベントあるみたいだから行ってみて〜」とか言って、現地でHIROが動く。みたいなことをやってて、県の助成金の話を聞きに行ったりもしたし、そっから結構、周りにも言ってたわけさ。「友達とアートイベントしたくて…」みたいな。

で、「YAKITORIYA」っていう焼き鳥屋さんがあるんだけど、そこで飲んでいる時に、HIROのギャラリーがあるビルのオーナーさんがたまたまいて、紹介してくれたんだよね。その時に、「自分の友達にイラストレーターがいて、その子と一緒にアートイベントしたいんですよ〜」って話をしたら、「アートイベントやりたいなら、企画書一回持ってきて!」って言われて、企画書を持って行ったら、それが通ったっていうか、それでやろうよ!ってなって、場所を提供してくれて、色々ヘルプもしてくれて、、それが2018年か。

M:なるほど〜!

HIRO:2018年の11月に、「Okinawa Art Market」っていうのをまず開催して、で、年に一回はやろうよって話はしつつ。

第1回 Okinawa Art Market 提供:HIROさん

HIRO達が東京で好きだったイベントで「東京アートブックフェア」っていうイベントがあって、直接アーティストさんと会える形で。アーティストさんがこうやってブース持ってて、商品、作品とか置いたりしてて、「可愛いですね、これ!」「ありがとうございます!」みたいな会話が生まれたりしてて、それがすごく好きで、そういうアートイベントが作りたくて。「Okinawa Art Market」も、ローカルな沖縄のアーティストさんに、実際に2日間ブースに立ってもらって、直接お客さんとやりとりしてもらって、来場者とアーティストを繋げる目的と、隣同士になったアーティストさん同士の繋がりもまた見たかったから、そういう感じでやって…。

で、2年目の2019年。じゃあ今年もOkinawa Art Market開催しよう!って動いてた段階で、たぶん4月5月くらいかな?じゃあまず、11月に向けて一回目の会議をしましょう。今年はこんな感じでいきましょう。ってなっている時に、片付けしてる店舗を見つけたわけさ。

そこのオーナーさんに、「ここ出て行くんですか?」って聞いたら、「そうそう、閉めちゃうんだよね〜」ってなって、「次入るところ決まってるんですか?」って聞いたら「何件か一応借りたいって言う人はきてるんだけどまだ決まってないよ」って話になって、何か知らないけど、あぁ、ここでギャラリーしよう!ってなったわけ。

M:その時に?

HIRO:その時に!

M:すごいですね!笑

HIRO:結構、ぱっ!って決めたらめっちゃ動いちゃう人だから、そっから「ギャラリーしたいです!」って電話して話したりしてて。でもそのオーナーさんも、アートギャラリーでどうやって回して行くの?とか、仕組みとかもあんまり詳しくないから、大丈夫?みたいな感じだったんだけど、

M:あ〜そっか、家賃もありますもんね。

HIRO:そうそう。でもやりたいからなんか突っ走っちゃって、、結局、じゃあやってごらんって感じで借りれることになったの。

一応なんか、1年目終わって、1年に1回ってつもりだったけど、すごいアーティストさんも喜んでくれて、自分の作品の反応がすぐもらえるっていうのと、実際にこの「Okinawa Art Market」で出会って何ヶ月後に、知らなかった2人がそこで出会って2人で展示会したとか、アーティストさんのコラボとかも生まれて、なんか「1年に3回やって!」とか「できれば半年に1回やってほしい!」みたいな話にはなってたから、確かに1年に1回で終わらすのはもったいないな〜とは思ってて。

あと、今までも、日頃からアート作品に気軽に触れ合える場所を作りたいな〜とは思ってたんだけど、でも、なんか、んー…。って感じだったんだけどさ(笑)2年目のその時に、やる!ってなって始めたのがきっかけ、アートギャラリーは。

M:いいタイミングで場所が見つかったんですね〜!

People’s Art Gallery オープン準備中。

HIRO:そっからが大変だったけどね。アートギャラリーなんて、運営したことないから(笑)でもアーティストさんに恵まれて、Okinawa Art Marketに参加してくれた中から声かけたり、全然関わりなかった人に声かけたりもして、個展とか開催してもらったんだけど、皆、そう素性もよく分からないアートギャラリーに(笑)なんか面白がってくれて。

アートギャラリーっていうとホワイトキューブ、本当に「真っ白なところに絵を飾る」っていうのが多いんだけど、HIROの場合は、学術的にアートを勉強したわけでもなくて、いちアートファンとしてアートに触れる場所を作りたかったから、、で!「People’s Art Gallery」っていうギャラリーも個性をつけたかったの。だからなんかこう、わざと壁の色と床の色をさ、ああゆう感じにして〜

M:自分でやってましたもんね(笑)

HIRO:そう!自分で床も壁も塗って、色が納得いかなくて塗り直しもしたんだよ(笑)1回青色塗ったらさ、めっちゃバスケットショップみたいな、スポーティーな感じになっちゃって、もうちょっとクラシックにしたかったから、また塗り直して(笑)

ギャラリーオープン準備、オープン当日の様子。

でも、本当の周りに恵まれたから、みんな応援してくれて。アーティストさんも、こういう所で絵を展示した事はないけど、なんか飾ってみたいというか、自分の絵がどういう風にこの壁に合うのかっていうのに興味あるとかで、「いいですよ、やります!」って言ってくれる人もいたりして、ギャラリーの名前も、振り返るといいな〜と思うし、由来はインスタの記事にもあるので読んでください(笑)

M:People’sをはじめた時のですか?

HIRO:そうそう。人と人とか。人とアート。アートと地域とか。人と地域。そういう人が繋がれる場所にしたかったから、People’sって決めたの。HIROが人が好きっていうのがあって、人間色々あるじゃんね、だけどやっぱ愛おしいし、なんか人との繋がりとか人との重なり合いで生まれるものって絶対あるから、そういう人達が繋がれる場所にしたいな〜みたいな意味でこの名前にした!

M:本当に人集まってますよね〜!なんか、前を通るたびに誰か絶対いる気がします。HIROさんがいないことはありますが(笑)

HIRO:HIROがいない時あるよね(笑)でも、本当に1年目はこなすのに必死だったけど、結構最近はもう、展示と展示の間にこうやって別のメイクの仕事とか、こういう打ち合わせとか、ゆったり出来てて、自分の中での「アートっていうモノの捉え方」みたいなのが変わってきてる。

なんかアートって漠然としてるっちゃ漠然としてるじゃん。今までアートに触れてこなかった人とかは、やっぱり「アートって何?」とか言うさ。「自分はもうそういうのは分からない」とか、「作品見ても感じ取れたりできないから、よく分かんない」みたいな。

M:お金持ちがお家に飾るものでしょ?みたいな?

HIRO:そうそう、そういうイメージとかあると思うんだけど、HIROは「皆がアート活動してる」と思ってて、アートって、人の人生だったり、人の考えることだと思ってる。自分の身の回りに起こった出来事とかに対して、一歩立ち止まって、何でこれが起こったんだろうとか、何で自分これが好きなんだろうとか、何でこれが嫌いなんだろうっていうのを一つ一つの問題として意識をもって、それを自己解決していくことがアート活動だと思っていて。

アーティストさんは、例えば嫌なことが起こったとするよ?「何でこんな事が起こるんだ、嫌だな」って考えた上で、自分はこう思うからこれが嫌なんだなとか、じゃあ自分だったらこう解決していくな、とかっていうので、表現として残ったものが作品だと思う。絵で表す人もいるし、映画作って表す人もいたり。

なんかでも実際、オリオンビールで働いている人だって、WATTAをどうやって売ろうかってなった時に問題意識あるじゃん。こういう事があって、これをクリアしたいよね!とか、その解決方法みたいなのってアートを制作する事とすごい似てると思う。自分はどうやって取り組むかとか、人それぞれ、就職する人がいたり、コーヒー作る人でも、自分はフェアトレードに興味があるからコーヒーの農場持ちたいとか、自分はフェアトレードでやりたいとか、出す形が違うだけで、問題意識をもってクリアしていこうっていうのは、皆やっていることは一緒だなと思って。人間の活動っていうか、生活がアート活動になるんじゃないかなって、すごい今は思うから、なんか、そういうのを発信できたらな〜って思ってる。

結構、好き嫌いとかそれだけで簡単に終わらせちゃうけど、1回、何で好きなのかな、とか、何で自分はこれにイライラするんだろう、とか思う作業って大事かなって思ってて、自己解決能力というか、自分はこの問題に対してどう思うか、皆がどう思うかじゃなくて、「自分はどう思うか、自分はどう取り組むか」っていうのが大事だなと思っている。

M:なるほど、改めて自分を知ることにもなるし、、

HIRO:そうそう、だから、皆アート活動してるじゃん、いいじゃん!「上の人から言われたから」とかじゃなくて、「自分はじゃあどうするか」っていうことが大事なんじゃないのかな〜。

販売中のHIRO Tシャツ。

あと、作品、物を残す事ってすごいいいな、ロマンを感じるなっていうのがあって、アーティストさんが残した絵とか写真とか映画とかあるけど、自分もそれと出会って自分の人生を重ねてみたり、その人と実際会ったことないけど、その人の思っていることを考えてみたり、人の人生と人の人生が重なった時に生まれるもの、みたいのにすごい、なんかロマンじゃないけど、すごいなって思うし…。

M:記録にも残りますもんね。考え方とかじゃなくて、それがアートとして残っていくみたいな。

でも、「皆がアートしてる」って、そんな風に考えた事なかったです。なるほど〜

HIRO:自分の人生の中で達成したい事とか皆もってると思うんだけど、それは一緒だけど、アーティストさんもそうだし、表現の仕方が違うというか、家業ついで伝統守ってやる人もいれば、就職して家庭を作ってっていう人もいれば、でも結局皆、意外と向いている方向一緒だったりするんじゃないかな?と思って。

あとなんか、優しい社会?優しい世界?というか、、なんて言うんだろう。そのためにもアートって必要だと思う。本当に、そういう社会であってほしいな、っていう願いでやってるみたいな部分もあるかもしれない。

究極なんか、アートって「希望」みたいな、なんか「生きる力」みたいな、「生きようとする力」みたいなモノを生むような気がして。生きる意味じゃないけど…

例えば、めっちゃお腹すいている人、死にそうぐらいな飢餓の人に、パンとご飯とアート作品渡した時に、どっち取るかってなったらたぶん皆普通に、

M:ご飯?

HIRO:ご飯!死んじゃうから。ご飯を取ると思うって、一般的にそうだと思うんだけど、もしその人に生きる希望がなかったら、って考えると、ご飯を取ったところで…

M:その日は満たされるけど…

HIRO:そう、ご飯を取ったところで、じゃあご飯食べたらあと一日生きちゃうじゃん、みたいな。それ意味なくない?って思っている人だったら、それはすごい悲しい事だけど、そういう風になる前にアートっていうのは、生きようとする希望じゃないけど、なんかそういう力があるような気がして。歌とか聞いてさ、救われたりさ。

M:たしかに。ありますね〜。

HIRO:映画見て、映画の世界かもしれないけど、こういう自分と同じ、似てる経験とかしてるの見て救われる時もあるじゃん。コメディー見て笑って、わ〜あんなに寂しかったのに笑えてんじゃん!とか思うかもしれないし、そういう希望じゃないけど、そういうのを生む力みたいな。

「アート=これ」って答えがないからこそ、無限に可能性があるというか、すごいそういう力があるんじゃないかなって感じる。

M:うんうん、たしかに。私も別にそこまでがっつり、アートとか美術作品を見に行くようなタイプではなかったんですけど、小さい頃からディズニーとかジブリが好きで、そのジブリアニメのスケッチ展示とか、そういうのは親と好きで一緒に行ったりとか。

HIRO:原画みたいな、こういう風にできましたみたいな。

M:そうそう、それはもともとの作品が好きだからなのもあるけど、小さい頃は絵を描くのがすごい好きで、最初芸大行こうって考えてた時期もあって。だけど、オープンキャンパスで行った時に、絵やデザインは好きだけど、ここで自分がその分野について学んでいくイメージができなくて。大学で学ぶって形で行きたいとは思わなくて、まぁやるとしても趣味くらいでいいか、って結局芸大には行かなかったんですけど、絵を描くのとかデザインするのは好きで、結構友達の誕生日とか何かイベントやるよってなった時に、絵を描くのお願いされたりとか、そういうのぐらいしかやってなかったけど、あの頃アートしてたな〜って思います。笑

でもなんか、他の人の作品って、意外とちゃんと見たことなくて…。大学に通ってる途中でハヤト(共通の知人アーティスト)とたまたま就活用の授業でかぶって同じグループなった時に、全然学科も学年も一個違うけど、見たことある〜!みたいな話になって、高校一緒だー!っていうので接点ができて、そこから繋がって仲良くなって、ハヤトが絵を描いていることで、私も余計、絵っていうかアートに目を向けるようになったし、自分も写真が好きだから、さらに没頭するようになって、色んな写真撮れるようになったし、なんだろう、身近にそういう人ができたからアートが身近になったというか…。

チコさんは大学生の時から知ってて、チコさんの絵はアメリカンなスタイルの絵が好きでずっと見てたから、そのOkinawa E-Motionの時に一緒になれた時に、はー!嬉しい〜!ってなって、その繋がりでHIROさんに会って、Okinawa Art Marketも行ったりとか…。本当に友達とかそういう身近にアートに深く触れている人が現れたことで、私も気付いたら一緒にそういう場所に触れる時間が長くなったっていうのは凄く感じますね〜。

HIRO:HIROが嬉しいのが、HIROがアートギャラリーをオープンしたことで、美術館もアートギャラリーも行ったことない友達が、HIROがお店オープンしたからって来てくれて、何回か来た時に好きな作品を見つけて、初めてアート作品を買う!みたいな事が起きて、それがすごい嬉しいというか、よかった〜!って思ったんだよね。

M:おお〜!今までしっかりアートに触れたことなかった人が、HIROさんをきっかけに、ギャラリーがあったおかげで、お金を出してアートを買うっていう経験をして、、

HIRO:なんか、そうなんだよ。意外と、この人がこれ?みたいなのもあるし、それがすごく面白い。ハマらないだろうなーって思ってた人とかが、引っ越すから家にこれ置きたいって選んだものが、え?これなんだ?みたいなこととか、そういう出会いとかすごい面白いな〜って思う。

M:その選ぶアートで、この人ってこういう感じなんだ!って気付くこともあるのかもしれないですね〜!

HIRO:あ、あれ嬉しくなったりするかも。こういう系が好きなんだろうな〜って思ってたとして、でも全然予想してなかったこの作品がいいって聞いて、あぁ、こういう種類が好きなんだ!意外だな〜!とか。

M:ちょっとその人の内側が見えるじゃないけど…

HIRO:そう、さっき来たジルちゃん(HIROさんの友人)が買ってくれた作品があったんだけど、それが結構シュールな作品で、ゆるーい、ゆるーい絵で、ジルちゃん声とかスタイリッシュで、ファッションが好き!って感じだから、カッコいい系が好きそうだな〜とか思ってたけど、意外と抜けたっていうか、気が抜けちゃうような、クスッて笑っちゃいそうな作品を買っていったりしたから、そういうので思うことはある。

M:なるほど〜、面白い!

嬉しそうに話すHIROさん。

HIRO:HIROも、めっちゃ1番最初に、最初にっていうか、一番身近なアート作品って、映像作品で映画だったんだけど、HIROにとっては。

人を肯定するっていうか、色んな人が世の中にはいて、色んな考え方があって、っていうのをすごい肯定というか、他人を認めるっていうか、他人の気持ちを考える、みたいなのをすごい学べたのよ。自分が知らなかったような事だったり、感情だったりを、映画とか作品が教えてくれて、こういう風に生きていく人もいるんだ。でもそれも同じ人間だから、否定じゃなくて理解をするというか、そういう作業が出来たから、なんかすごいアート作品を鑑賞するとかそういうのって…「え、なにこれ?」って思う作品とかもあるじゃん。でも、なんでそういう風な表現になるのかな?とか、1回考えてみるのも楽しいのかな、楽しいっていうかなんか、アーティストを理解するというか…。

暴力とかめっちゃ嫌いだったの。ケンカする人とかよく分からない感じなんだけど、なんで殴るの?みたいな感じで思ってたんだけど、19か20歳くらいに見た映画で『息もできない』っていう映画があるんだけど、すごい暴力シーンがあって、暴力シーンというか、すぐカッとなって手出しちゃう男の人がいて、その人は言葉で感情を伝えられなくて、伝える方法が手を出す、っていうことになっちゃう人で、「あ、そういう人もいるんだな」って知って。暴力はもちろん悪いことだけど、人を傷つけるっていうのは良くないけど、完璧な人間なんていないじゃんね、こうなっちゃう人もいるっていうか。

泣いちゃう人もいれば、また怒りに入っちゃう人もいれば、みたいな。それでちょっとは理解できるというか、人間、なんか、愛おしいというか…そう思うこともある。作品で知らない人を理解するっていうか、、

M:視野が広がる、こう生き方もあるんだな、とか?

HIRO:そう、こういう人達が、色んな人達がいるんだよって、自分の世界も広がる感じかな。

M:だからこそ、自分はこのままでいいんだみたいな、許される感覚?

HIRO:そうそうそう。ある、あった!なんか、逆にぶっ飛んだ人とか、作品とか見ると「全然自分普通じゃん!」みたいな。全然いいじゃんこれで!小さい事で悩んでたな〜って。この人達こういう事に直面して、なんかもう気も狂っちゃってるけど、全然大丈夫じゃん!みたいな(笑)自分まともじゃん。逆に面白くないわ、もっとやっちゃえ!みたいな感じもあるかもね(笑)

M:そういうの、確かに映画とか見て感じることありますね〜。

HIRO:だいぶ感じる、まだまだ大丈夫だ!みたいな。落ち込んでいた事とかも、ちっぽけな事で落ち込んでたな〜って、そういうのあるよね。

M:ギャラリー、1周年経ってどうですか?さっきちょっと、最初はこなすのに精一杯だったって言ってましたが、1年やってみて、こういう事が良かったな〜とか。

HIRO:1周年のHIRO展の時にさ、フライヤーみたいなの用意してて、「お越しいただきありがとうございます」みたいな、さっき話したみたいな「People’s Art Gallery が思う、HIROが思うアートとは」みたいなことをまとめたりして、裏に1年分、オープンから今までやったポスターとかをバーって載せてたんだけど、めっちゃやったなーと思って。もう期間とか見たらさ、2ヶ月で3個やってるみたいな状態、10日間と10日間みたいな、よく回してたなーって思う(笑)

頑張ったな〜って思うと同時に、次、2年目の目標としては、展示して、そこからアーティストさんと企業との繋がり、そういうなんか、展示の次?っていうのを目標にはしてて、今。

それで8月から今、HIROが2人のアーティストさんに企業さんとのお仕事をふれてるから、そういうのがもっともっとできていったらな〜っていうのと…

M:きっかけ作りみたいなもの?

HIRO:そう、展示の次というか。最初アート作品を出すスペースとしてPeople’s Art Galleryっていうのがあって、知ってもらえるきっかけとか。それが次に繋がっていけるようにしたいな〜と思ってて、2年目の目標でそれがあるかな。


沖縄で、現在のアートギャラリーをオープンするまでに、幼少から学生時代の心の葛藤や留学経験、東京で過ごした俳優時代、様々な経験をしてきたHIROさん!

アートに対する捉え方も、私の中にはなかった考え方や、沖縄の人にとって、アートがどんどん身近になっていく未来が見えた気がしました!

さて、インタビューの前半はここまで! 後半もお楽しみに♪

WATTAにまつわるストーリーや、沖縄の魅力など、たのしいトピックを紹介するインスタグラムメディア 『#オキナワッタ』 も要チェックです!

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