「WATTA エンダーオレンジ」開発秘話｜エンダーオレンジらしさと飲みやすさのバランスを求めて

2022年12月、オリオンビールのチューハイブランド「WATTA（ワッタ）」の沖縄コラボ商品「WATTA エンダーオレンジ」が数量限定で発売されます。

2020年にスタートしたこのコラボレーションは今回で3回目！お客様からの要望がたくさん寄せられたことから、2022年はホリデーシーズンのこの時期に再発売が実現しました。

WATTAとエイアンドダブリュ沖縄とコラボ！

「WATTA エンダーオレンジ」は、沖縄県内のファストフードチェーンの「A&W」で人気メニューとなっている「オレンジドリンク」とのコラボ商品。

「WATTA エンダーオレンジ」の開発を担当した、オリオンビール株式会社R&D部RTD商品開発課の浜比嘉望美（はまひが・のぞみ）さんに話を聞きました。

コラボレーションについて「2019年の首里城火災に続き、新型コロナウイルスの感染拡大で多くの県内産業が打撃を受けている中、沖縄ならではの『おいしさ』と『楽しさ』で県民の皆さんを元気にしたい！　という思いから始まりました。開発を進める際にも『沖縄が明るくなるニュースにしたいですね』と仰っていただいたことが印象に残っています」と経緯を告白。

そして、数々の人気ドリンクの中から「エイアンドダブリュ沖縄様と初回打合せをした際、『果実フレーバーが主なWATTAシリーズで双方の良さを最も生かせるのは、オレンジ！』と、満場一致で決まりました」とテイストの方向性が決定していきました。

その後、エイアンドダブリュ沖縄様とオリオンビール社内の双方で試飲会を重ね、「約4カ月かけて味の方向性を決めました。その後も微調整を加え、直前まで改良していった形です」と、人気商品だけに、オレンジドリンクのファンの期待を裏切ってはいけないという思いで、苦労した点も多かったようです。

中でも一番苦労した点を聞くと、「『エンダーオレンジらしさ』と『飲みやすさ』のバランスです。エンダーオレンジは完熟オレンジを思わせるジューシーな甘さとコクが最大の特徴だと考えていますが、そのままチューハイにすると重たい印象になってしまいます。『あの味だ！』と感じていただけるインパクトを残しながらチューハイの『WATTA』としても楽しんでいただけるのはどのバランスだろう…と、いつも試行錯誤していました。『WATTA』の中ではかなりしっかりした味に仕上がっているので、バーガーやポテトのお供にもおすすめです！」と、「A&W」の商品との相性もいいテイストを実現しました。

デザインにおいてもコラボ感を重視！

パッケージは、『WATTA』の世界観を踏襲しつつ、エイアンドダブリュ沖縄様とのコラボレーションであることが分かるようにデザインが施されています。

缶の上部には、フレッシュ感とジューシー感が想起できるよう、オレンジの果実を配置。また、A&Wの愛称『エンダー』を用いたフレーバー名にすることで、親近感を打ち出しました。A&Wの店舗で大人気のオレンジドリンクのジョッキも配置されています。また、誤飲がないように、『これはお酒です』と注意書きも。

ルーティーも「WATTA　エンダーオレンジ」をPR！（画像は2020年の初回コラボ時のもの）

発売キャンペーンも盛況の中終了

2020年のコラボ第1弾の発売に合わせて、A&Wのキャラクター・ルーティーを使ったキャンペーンも実施しました。「10月6日から10月20日まで公式ツイッターアカウントにて『次のWATTA、盗ったのだれ？』キャンペーンを行いました。抽選でA&Wの人気グッズや商品券が当たるので、たくさんの反響をいただきました。おなじみのルーティーのシルエットということで、簡単ななぞなぞだったかと思いますが、記者発表があるまでコラボ商品については明かしていなかったので、『ルートビア』なのか『オレンジドリンク』なのかSNSでもたくさんの予想が飛び交い、開発チームとしてうれしかったです」と振り返りました。

最後に、「オレンジの香りと甘くコクのある味わい、そして明るい液色がポイントの商品です。身近な人や懐かしい人と、おしゃべりしながら、映画を観ながら、カーリーフライを食べながら…『あの味！』というワクワク感をお楽しみください」とPRしました。