ホップやモルトの豊かな香りを楽しむ「ペールエール」

近年、さまざまなクラフトビールが誕生していますが、どのような種類があるのか実はあまり知らない、という人も多いかもしれません。

そこで、今回は、発酵方法により大きく分けて、「ラガー」「エール」「自然発酵」の3つに分けられるビールの種類の中で、「エール」スタイルに分類される「ペールエール」について紹介します。

「ペールエール」の起源は18世紀頃のイングランド

「ペールエール」はイングランド発祥で、時期は18世紀頃とされています。それまでイングランドで主流だったビールは濃い色の「エール」スタイルだったので、それらと比較して「ペール(=色が淡い)エール」と呼ばれるようになりました。

当時、イングランドのバートン・オン・トレントという街はビール産業の中心地として繁栄。この地域の石膏質の地層を通過する水は硫酸塩やカルシウムなどを多く含んでおり、これを仕込み水に使用して生まれたペールエール種は多くのビール愛好家に支持されることとなりました。

「イングリッシュ・ペールエール」と「アメリカン・ペールエール」がある!?

ちなみに、ペールエールには「イングリッシュ・ペールエール」と「アメリカン・ペールエール」の2種類が存在します。実は「イングリッシュ・ペールエール」も「アメリカン・ペールエール」もルーツはイングランドです。

イングランドで生まれたペールエール(=イングリッシュ・ペールエール)がアメリカに渡り、「アメリカン・ペールエール」として発展し、その後、世界中の人気を集めるビアスタイルへと進化を遂げました。

ルーツは一緒でも、イングリッシュ・ペールエールには土やハーブの香りがするホップを、アメリカン・ペールエールは強い柑橘や松系の香りがするホップを使用しており、味わいは異なります。アメリカン・ペールエールの方が華やかな味わいのため、世界的に流行したともいわれています。

「エール」は淡い色&琥珀色が特徴

「エール」スタイルのビールは淡い色が特徴。アングロ・サクソン語で「植物のしぼり汁」を意味する「ealu(アルー、エウル)」が語源とされています。“下面発酵式”のラガーと反対に、“上面発酵式”のビールがエール。液色は、淡色、琥珀色です。

ちなみに、オリオンビールとしては、2021年4月、那覇市の市政100周年を記念して発売したプレミアムクラフトビール「78BEER(ナハビール)」を、このペールエールスタイルで発売。こだわりの6種類のホップによる花々を連想させるフローラルな香りを楽しめる仕上がりで好評をいただきました。

※「78BEER」は限定商品のため、無くなり次第販売終了します

「ペールエール」はホップの香りを楽しみながら、ゆっくり嗜む

ペールエールはさまざまなタイプを示す総称のような意味合いで使われるため明確な定義付けは難しいですが、液色は「銅色」で、豊かな香りと複雑な味わいが特徴とされています。

フレーバーは、モルト、レジン(樹脂)、土、花、果実が主流で、発泡性や苦味が比較的強いという特色があります。一般的には飲み頃の温度は、10〜13℃程度で、パイントグラスに入れ、のど越しよりはゆっくりと、ホップのアロマなど香りを楽しみながら味わうスタイルに向いています。

大きなサイズのパイントグラスの上部には「ノニック(nonic)」と呼ばれる膨らみがあるため、グラスに指がかかりやすくなっています。また、この膨らみがあるおかげで、グラス内に香りが滞留し、最後まで香りを楽しめるという効果もあります。

「ペールエール」は鶏肉料理とマッチ!

また、香りを楽しむペールエールには、淡白な肉料理、特に鶏肉料理と合わせるマリアージュがおすすめ。鶏肉の淡白な味を引き立てるアクセントになります。ちなみに、鶏肉のマリネ液にこのペールエールのビールを加えるという人も。

ビアスタイルごとの特徴を知って、より豊かなビールライフをお過ごしください。

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