「もろみ酢」沖縄で誕生した、クエン酸とアミノ酸が豊富な健康ドリンク

今回はもろみ酢について学びます

昨今の健康ブームの中、健康に気を遣っている人は「もろみ酢」というドリンクを聞いたことがあるかもしれません。酢独特のツンとくるような酸味はなく、飲みやすい健康ドリンクで、沖縄とは深い関わりがあります。今回は、もろみ酢の歴史や製造方法などについて紹介します。

もろみ酢って何?

もろみ酢とは、泡盛を造るときにできる酒粕(カシジェー)から生まれる清涼飲料水。泡盛を造るときに欠かせない黒麹菌の働きにより、クエン酸とアミノ酸が豊富です。泡盛の酒粕から造られるものを「琉球もろみ酢」と呼んでいます。

もろみ酢の誕生

「もろみ酢」の誕生は1972年。沖縄の泡盛メーカーである石川酒造場が開発・商品化しました。今回は石川酒造製造部の上間長亮さんに、誕生のきっかけやおすすめの飲み方などについて伺いました。

1949年創業の石川酒造場

石川酒造場は1949年創業の老舗。昔の酒造所では豚小屋を併設して酒粕をブタのエサとして使っていました。2代目・石川信夫社長はそのブタが肉質も良く、病気にもかかりにくいというところに目を付け、「これは人間にもいいはずだ」ということから、商品化への道を探り始めたのがきっかけでした。

もろみ酢は酒粕を搾り取っていくことで原液を作ります。ところが、泡盛造りには日本酒のように搾る工程がなく、搾る技術を一から組み立てるのが大変だったそうです。灰色の液体をきれいに濾(こ)して琥珀色の液体にするためにいろいろと試行錯誤を行いました。

酒粕(カシジェー)(写真左)を圧搾してもろみ酢原液(写真右)ができる

もろみ酢が造られるのは泡盛の製造過程から

泡盛ともろみ酢の製造法

上の画像でも分かる通り、もろみ酢は泡盛の製造工程の中から造られます。水と酵母と米麴を混ぜ合わせた「もろみ」をアルコール発酵させ、それを蒸留機の中に入れて加熱します(上記図の⑦)。加熱することでアルコールは蒸発し、それを冷却することで泡盛は造られます。その蒸留機に残った酒粕を搾ることで「もろみ酢」が生成されます。

もろみ酢の人気の秘密って?

上間さんによると、もろみ酢を購入される方からは「疲労が軽減された」という声が多いそうです。飲みやすいもろみ酢でクエン酸やアミノ酸が取れるということでリピーターになる人が多いとか。
「弊社の会長もゴルフをするときにもろみ酢を少し薄めて持ち歩き、飲みながらプレーすると疲れ知らず」だそうです。

スポーツドリンクの代わりとして飲む人も

また、もろみ酢には食物繊維が含まれています。食物繊維は腸内環境を整えることが期待できます。「一部のお客様からは便通に関して『スッキリした』という声をいただくこともあります」と反響も上々のよう。

飲むタイミングに関しては、いつ飲んでもいいそうですが、1日の疲れを翌日に残さないため、また、1日を頑張るため、寝る前と朝に飲む人が多いそうです。

もろみ酢のおいしい飲み方

もろみ酢はクエン酸が主体の清涼飲料水なので、柑橘系との相性が良いそうです。中でも100%のシークヮーサー果汁を少し入れると飲みやすくなるそう。また入手しやすいものの中では、リンゴジュースとも相性は抜群です。

炭酸割りもおすすめ!

また、もろみ酢の炭酸割もおすすめ。きめ細かな泡が立つのでノンアルコールビールやノンアルコールカクテルのように飲まれています。

最後に上間さんから「疲れを感じている方、特に栄養ドリンクやエナジードリンクのような化学的な栄養成分ではなくナチュラルに疲れを取りたい方にもろみ酢をぜひ飲んでもらいたい」とメッセージをいただきました。

毎日の健康のために「もろみ酢」をぜひ味わってみてください。

石川酒造場の「琉球もろみ酢」は公式通販でも取り扱っています

オリオンの公式通販は、ビール・チューハイやオリジナルグッズだけじゃなく、沖縄県産品も取り揃えています。この記事で紹介した石川酒造場の元祖・琉球もろみ酢も購入することが出来ますので、ぜひご覧ください。

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