自然の恵みが詰まった「沖縄黒糖」の魅力を再発見!

お茶請けに料理に「沖縄黒糖」は日々の生活に欠かせない食材

南国の太陽を浴びて育ったサトウキビを原料とした、沖縄を代表する特産品の一つ「沖縄黒糖」。沖縄の家庭では昔から、家事や畑仕事の合間に食べて一息ついたり、お茶請けとして常備されている身近な食材ですが、ミネラルやビタミン類が豊富なことから美容や健康に優れた食品としても人気があります。

さらに近年は、沖縄の伝統的な家庭料理が長寿の秘訣としてメディアに取り上げられ、「沖縄黒糖」の健康効果にも注目が集まっています。今回は身近にあって意外と知られていない「沖縄黒糖」の歴史や製法など、その魅力についてご紹介します。

そもそも「沖縄黒糖」ってなんだろう?

沖縄の8つの島で採れたサトウキビだけを原料にした「沖縄黒糖」/画像提供:沖縄県黒砂糖協同組合

サトウキビの汁を搾って煮詰めた物が「黒糖」ですが、「沖縄黒糖」には下記の3つの定義があり、沖縄県黒砂糖協同組合に所属する3企業1団体の製糖工場(伊平屋島・伊江島・粟国島・多良間島・小浜島・西表島・波照間島・与那国島の計8つの離島工場)のみで生産される希少性の高い食材です。

1.黒糖は主に国内では沖縄県、鹿児島県の離島で生産されており、サトウキビの搾り汁をそのまま煮沸濃縮し、加工しないで冷却して製造したものをいいます

2.沖縄黒糖は沖縄県黒砂糖協同組合に所属する3企業1団体の製糖工場(8つの離島工場)で生産されており、さとうきびの搾り汁をそのまま煮沸濃縮し、加工しないで冷却して製造したものです

3.成分として、糖分の他にカリウム、カルシウム、鉄等多くのミネラル成分を含み、特有の香味があるものです

眩しい太陽を浴びて育つ小浜島のサトウキビ畑/画像提供:沖縄県黒砂糖協同組合

古くから沖縄では、亜熱帯の気候を活かしてサトウキビを栽培し、黒糖を作ってきました。沖縄で黒糖が作られるようになったのは、今から約400年前の江戸時代と言われています。製造方法を中国に学び、その栽培が沖縄全土で盛んになり、以来、サトウキビは沖縄を代表する農産物として、県の耕地面積の半分に植えられていました。

青い海を望む波照間島の工場/画像提供:沖縄県黒砂糖協同組合

しかし、現在はその大半が上白糖などの原料(粗糖)となっていて、黒糖になるのはわずか5〜6%ほど。かつては数百あった黒糖工場も1970年代以降減少し、現在、黒糖を製造して県外に出荷しているのは、伊平屋島、伊江島、粟国島、多良間島、小浜島、西表島、波照間島、与那国島の8島のみとなりました。

沖縄県全域にあった黒糖工場も現在はこの8つの島のみですが、サトウキビの汁を搾って、そのまま煮詰めるという昔ながらの製法を守りながら現在も生産を続けています。

「沖縄黒糖」はこうして作られています

大切に手刈りされたサトウキビはすぐさま工場へ/画像提供:沖縄県黒砂糖協同組合

「沖縄黒糖」のおいしさの秘訣は、それぞれの島で手塩にかけて育てられたサトウキビを原料にしていることです。島の工場が稼働するのは、サトウキビが糖分を最も貯える12月から4月にかけて。刈り取ったサトウキビは時間が経つと品質が低下するため、毎日の製造量に見合った分だけを収穫し、トラックに積んで工場へと運ばれます。

最盛期には2m以上に成長するサトウキビ/画像提供:沖縄県黒砂糖協同組合

竹のような節がある2mほどのサトウキビは、まず小さく切断してから、圧搾機に数回かけられ汁を搾り出します。次に不純物を沈殿させてろ過した液を何段階かに分けて加熱し、濃縮。その後、攪拌しながら空気を含ませ、冷却すると黒糖に。完全に固まる前の柔らかいうちにスピーディーに成型、箱詰めし商品になります。各島によって多少、工程の違いはありますが、新鮮なサトウキビの汁をそのまま煮詰めたものが「沖縄黒糖」です。

一方、ろ過した液から糖分以外の成分を含んだ「糖蜜」を取り除き精製すると粗糖に、さらに精製を行うことで上白糖やグラニュー糖、三温糖、氷砂糖などになり、これらは「分蜜糖」に分類されます。精製されると栄養分が減少してしまいますが、黒糖は精製されておらず純度100%のため、ビタミンやミネラルなどが豊富で栄養価の高い「含蜜糖」となります。

美容や健康に欠かせない栄養素がたっぷりの「沖縄黒糖」

自然の恵みが凝縮された「沖縄黒糖」は健康長寿の秘訣!

「沖縄黒糖」は上白糖やはちみつなどに比べ、ビタミンやミネラル(無機質)を豊富に含んでいます。主成分はこれら甘味料と同じように炭水化物(糖質)でエネルギー源となりますが、毎日の生活の中に取り入れると、健康に不可欠な栄養素を同時に摂取することができます。

日本人に不足気味な栄養素・カルシウムは上白糖の240倍!

日本人に不足気味で、成長期の子供や、高齢者、女性には必要不可欠な栄養素・カルシウムが豊富に摂れる食材の一つでもある黒糖。骨や歯を作る大切な栄養素で、骨粗しょう症の予防にも効果があるカルシウムが、上白糖の240倍もあるというから驚きです。

また、黒糖にはカルシウムとともに骨の代謝に必要なマグネシウムやリンもわずかですが含まれています。牛乳と組み合わせると、カルシウムの吸収率が高まり好相性です。

「沖縄黒糖」は脳にすぐ届くエネルギー

仕事や勉強で脳が疲れて集中力が切れたとき、強い味方となるのが黒糖です。脳のエネルギーになるのはブドウ糖ですが、食事で摂ったご飯やパンがブドウ糖に分解されるには時間が掛かります。しかし、黒糖などの糖分(しょ糖)は、消化酵素によって、素早くブドウ糖と果糖に分解されます。

さらに、黒糖にはブドウ糖をエネルギーに変えるのに必要不可欠なビタミンB1とナイアシンも一緒に含まれています。エネルギーが脳へ短時間で届き、疲労を回復させてくれる黒糖は、勉強や仕事などで頭を酷使する人には最適なおやつといえるでしょう。

8つの島ごとに違った味わいが楽しめる「沖縄黒糖」

どの島の黒糖も奥深い味わい(画像は伊江島産)/画像提供:沖縄県黒砂糖協同組合

「沖縄黒糖」は各島の製法に大きな差はありませんが、島の土壌や天候、さとうきびの栽培方法などの違いが、ストレートに反映され、色、形、味、香り、食感など、収穫される島によってさまざまな風味を持っているのが特長です。8つの島の食べ比べを楽しんで、お気に入りの味を見つけてみてください。

伊平屋島
沖縄本島の北西方53km、山があり豊かな水に恵まれ、サトウキビ」畑が広がる伊平屋島で作られる黒糖は、硬く大きな粒でゴツっとした外見。

伊江島
沖縄本島の本部半島から北西へ約9km、フェリーで30分ほどに位置する伊江島では、2011年(平成23年)から黒糖製造が始まった新顔。白っぽく、コロッとした小ぶりで愛嬌のある形をしています。

粟国島
かつては粟の産地だったことが島の名前の由来になっていますが現在は黒糖と塩の産地として有名です。粟国産は絞り出したような個性的な形が特徴で、他の黒糖に比べて柔らかめ。マイルドな味が好みの方や子供にもおすすめです。

多良間島
宮古島と石垣島のほぼ中間に位置し、島の真ん中にサトウキビ畑が広がる人口1100人ほどの小さな島・多良間島の黒糖はこげ茶色をした長方形で、硬めのしっかりした粒。

西表島
沖縄本島に次ぐ大きな島でイリオモテヤマネコなどの希少動物が生息し”東洋のガラパゴス”ともいわれる西表島の大自然のもとで育った黒糖は八島のなかでも色白。

与那国島
石垣島の西方130km、台湾が見える日本最西端の島・与那国島では低地に水田、台地でサトウキビを栽培。与那国島の黒糖は明るい黄土色をしたキャラメル型。

小浜島
石垣島と西表島の間に広がる日本国内最大のサンゴ礁、石西礁湖内に位置する小浜島の黒糖はチョコレートのような愛らしい外見が特徴。

波照間島
石垣島の南西方56kmに位置する日本最南端の島。南十字星がよく見える島としても有名な波照間島の黒糖はゴロっとした大粒でシャリシャリした食感が魅力。

「沖縄黒糖」を使ったオリジナルレシピをご紹介

沖縄の伝統料理や家庭料理の味付けに欠かせない調味料の一つでもある「沖縄黒糖」は、加えることで味に深みを与えてくれます。肉類との相性も抜群ですので、ひと手間加えて、本格的な沖縄の味を家庭でもお試しください。

「沖縄黒糖」を足すだけでコクと風味が一段とアップ!「ラフテー」

黒糖を加えることでこっくりとした味わいの「ラフテー」に

【材料(4人分)】
・豚バラ肉(かたまり):600g
・豚肉のゆで汁:2カップ
・さやえんどう:少々
・A(黒糖:30g、泡盛または焼酎:1/4カップ、しょうゆ:大さじ3)

【作り方】
1.豚肉は塊のまま、たっぷりの湯で2分ほどゆでてボウルに取る(ゆで汁はとっておく)。流水で肉をもむようにして洗いながら余分なあくと脂肪を取り、3~4cm角に切っておく。

2.鍋に肉を入れて1のゆで汁を注ぎ、ひと煮立ちしたらAを入れる。再び煮立ったら落としぶたをして、火はごく弱火にし、煮汁が足りなくなったらゆで汁を適宜加えながら、40分~1時間煮る。途中で一度、肉を裏返す。

3.2を器に盛り、ゆでたさやえんどうを飾る。

隠し味に黒糖を使っていつもの「もずく酢」をさらにおいしく

「沖縄黒糖」を使うと三杯酢が豊かな味わいに

【材料(1人分)】
・もずく:200g
・きゅうり:2本
・塩:小さじ1/3
・A(黒糖:10g、しょうゆ:小さじ1、塩:小さじ1/3、酢・だし汁:各大さじ2)

【作り方】
1.きゅうりは小口切りにし、塩をふって15分ほどおき、しんなりしたら軽くもんで水気をしぼる。

2.Aを混ぜて黒糖をよく溶かし、1ともずくを入れて和える。
※もずくは味付けでないものを使用しています。また、塩蔵もずくの場合は、あらかじめ塩抜きをして使います。

沖縄黒糖」のやさしい甘さが染みわたる「ぜんざい」

沖縄の夏の定番といえば黒糖たっぷりの「ぜんざい」

【材料(4人分)】
・きんとき豆(水煮):250g
・黒糖:60g
・A(水:2カップ、上白糖:60g、白玉粉:80g、水:80ml、氷:適量)

【作り方】
1.鍋に豆とAを入れて火にかけ、煮立ったらあくをとり、落としぶたをして弱めの中火で5~6分煮て、そのまま冷やす。

2.白玉粉に水を少しずつ加えながらこねる。耳たぶくらいの柔らかさになったら、12等分して丸め、中心を少しつぶす。沸騰した湯に入れて2~3分ゆで、浮いてきたら冷水に取る。

3.1を器の底に適量入れてから氷を削って盛りつけ、もう一度1の豆と煮汁をかけて2を添える。

いかがでしたでしょうか。「沖縄黒糖」は、美容や健康に適していることはもちろん、そのやさしい甘さと深い味わいは毎日のリラックスタイムにもぴったりです。ぜひ、日々の暮らしに取り入れて、沖縄の豊かな自然の恵みを感じてみてください。


「沖縄県黒砂糖協同組合 沖縄県黒砂糖工業会」公式サイト

「沖縄県黒砂糖協同組合 沖縄県黒砂糖工業会」Facebook

「沖縄県黒砂糖協同組合 沖縄県黒砂糖工業会」Instagram

沖縄県産黒糖を使った、オリオン商品をご紹介

まろやかでやさしいWATTA初の梅フレーバー「WATTA 黒糖梅酒サワー」

2022年5月10日(黒糖の日)に限定発売!
香り豊かな南高梅を使用した梅酒に、沖縄県産黒糖でアレンジを加え仕上げた、「WATTA」初の梅フレーバー。黒糖によるまろやかでほのかな甘みと、梅の酸味が調和した、やさしい味わいが特長の沖縄ならではの梅酒サワーです。 食後にゆっくりと過ごす、くつろぎの時間にぴったりな1杯。

まろやかなコクが魅力。プレミアムクラフトビール「75BEER スタウト」

プレミアムクラフトビール「75BEER スタウト」は、麦芽の一部を県産黒糖で代用。程よい塩味があり甘すぎない味が特徴の沖縄県伊江島産黒糖を使用することで、甘さを抑えながらまろやかなコクを際立たせました。 チョコレートモルトを使用することで、チョコやコーヒーのような焙煎香も楽しむことができます。ぜひ今だけの贅沢な味わいをご堪能ください。

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