この夏、オリオンビールは、その名前からもヒンヤリしたおいしさが伝わってくる「オリオン ザ・ドラフト 夏いちばん氷温貯蔵」を発売しました。言葉通り、“貯蔵を氷温で行う”ということなのですが、「え、氷温って?」「0度以下でも凍らないの?」などの疑問が湧いてきます。

そこで今回は、「オリオン ザ・ドラフト 夏いちばん氷温貯蔵」を深掘り。オリオンビール・R&D部ビール商品開発部の山城敬太郎さんに話を聞きました。
マイナス1℃にこだわって温度管理を徹底

「オリオン ザ・ドラフト 夏いちばん氷温貯蔵」は、パッケージングの手前の、ビールの香りを洗練させるための熟成工程と、ビールをクリアにして磨きをかけるビールのろ過工程を通常の温度よりもさらに低い温度、「氷温(約-1℃)」で行う「氷温貯蔵・氷温ろ過製法」を採用しました。



「ちなみに、ビールが凍るのは、-2.5〜-3℃くらいといわれています。今回は、-1℃というそのギリギリ手前で貯蔵・ろ過を行っています。この温度管理がすごく大変でした。通常の貯蔵温度までは約3日ほどかけて冷却しますが、今回はさらに低い温度まで冷却するということで、タンク内の循環など通常とは異なる工程を経て、約1週間かけて目標温度まで冷却しました」
“すっきり”と“味わい”のバランスを求めて

今回はこの“氷温”にこだわることで、「雑味が少ない」「さわやか」「すっきり」といった特長を出しています。
「今回の商品は『夏に合う、澄み切った味わい』というコンセプトだったので、夏を表現する“すっきり”と、澄み切った“さわやかさ”を大事にして商品づくりを進めていきました。ただ、スッキリを追求し過ぎると、どうしても“コク”が失われてしまい、味わいを感じにくくなってしまいます。スッキリとコクがバランスするポイントを探して行ったり来たり…。そこで、重要な役割を果たしたのが、今回の原料の一つである、沖縄県伊江島産の大麦でした」
カギとなった伊江島産の大麦
実は、オリオンビールは2015年、氷点貯蔵と氷点ろ過のフリージング製法と清涼感のあるフレーバーホップを使用して、新ジャンル「オリオンサザンスタークール」を発売している。この商品では、麦芽、ホップ、大麦のほかに、米、コーン、スターチとさまざまな材料を使って味を整えていったが、「オリオン ザ・ドラフト 夏いちばん氷温貯蔵」の原料は麦芽、ホップ、大麦のみ。中でもカギになったのは沖縄県伊江島で育った大麦だそう。
「伊江島産の大麦は、ほかの品種に比べてミネラルやタンパク質が豊富に含まれているのが特長です。そのため、味わいをしっかりと残すことに成功しました。スッキリとした爽やかさの中に、麦の味わいもしっかりと感じていただけると思います」
【参考記事】沖縄本島から30分でゆったり島時間。「伊江島」の絶景と特産品に出合う旅
「氷温貯蔵」を際立たせる“1度注ぎ”

醸造家本人に、「オリオン ザ・ドラフト 夏いちばん氷温貯蔵」を一番おいしく味わえる飲み方を聞きました。
「缶から直接飲んでももちろんおいしいのですが、冷やしたグラスに注いでいただくのもおすすめです。ビールは一般的には泡の量を見ながら“3度注(つ)ぎ”をするのがおいしい注ぎ方とされていますが、この“夏いちばん氷温貯蔵”は『ゆっくりと一度で注ぐ』のがおすすめです。一度注ぎをすることで炭酸ガスを逃すことなく、よりすっきりとした喉ごしを楽しむことができます」
「『ゆっくりと一度で注ぐ』なんて、泡の量など大丈夫?」などと心配してしまいますが、ご安心を。“夏いちばん氷温貯蔵”は通常の「オリオン ザ・ドラフト」よりも強めの炭酸が入っているそうなので、一度注ぎでもおいしい泡の量になるそうです。
夏らしい料理と「氷温貯蔵」で夏を満喫して!
さらに、「オリオン ザ・ドラフト 夏いちばん氷温貯蔵」と一緒に味わってほしい料理を聞いてみました。
「どのような料理にも合うのですが、特に夏らしいさっぱりとしたメニューと一緒に楽しんでほしいです。例えば、冷やしトマトやキュウリの一本漬け、冷しゃぶなどですね。個人的には『冷やしそうめん』などもいいな、と思ったのですが、これは同僚からは評判が悪かったです(笑)。とにかく、“夏いちばん氷温貯蔵”が夏らしいビールなので、料理も夏っぽいものにして、思い切り夏を満喫してほしいです!」

沖縄も梅雨が明ければ、夏本番! これから増えるビーチパーティーなどのシーンでも「オリオン ザ・ドラフト 夏いちばん氷温貯蔵」を用意して、沖縄の夏を楽しみましょう。
※数量限定品のため無くなり次第終了します